愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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R・マドリー-バレンシア

2010-12-05 21:32:49 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/5(日)       

愛丸’s チェック
前節、カンプノウでのクラシコでバルサにこてんぱんにやられたマドリー。
その後遺症が残ってないならいいが・・・。
S・ラモスもサスペンシオンで欠く状況だし、イグアインも2ヶ月ぐらいの離脱になる見込み。
それでいて、今節は、難敵のバレンシア戦。
悪いイメージのまま、この試合に突入するようだと、サンチャゴ・ベルナベウでも苦しい試合になるかも。
バレンシアは、マドリーが落ち込んでる隙になんとか、ここで勝ち点を奪いたい。
デルビー・バレンシアで見せたような超守備的な布陣でくることも考えられる。
ただ、ここはマドリーに臆することなく、今、結果を残せてるいつもの4-4-2で挑んでもらいたい。

マドリーは、苦しみはしたが、アルベルダの退場で数的優位になって、力を発揮することができた。
チャンスは作るも、シュートをふかしたり、いいところでパスが繋がらなかったり、得点まで至らず。
それが、個人の力でなんとか2点を奪うことができた。
エジルからのスルーパスにC・ロナウドが抜けて左足での豪快なシュートで先制。
2点目はC・ロナウドが単独で突破し、今度は右足を振りぬいた。
2点とも、マドリーのエースがきっちり得点して見せた。
アルベルダがピボーテの位置で、守備に奔走してたら、あの先制点も奪えなかったかもしれんが、今のマドリーにはこういった運も必要。
あれだけバルサにチームとしての力の差を見せつけられ、かなり意気消沈してたはずだが、よくこの試合をものにすることができた。
これも高い個人能力を秘めたチームのなせる業。
相手がバルサじゃなかったら、この個人でのサッカーで結果を出すことができる。
クラシコ前の爆発的な攻撃力は発揮できなかったが、大量点を取って勝つのも、苦しみながら勝つのも勝ち点3は同じ。
それならチームがまた浮上するような、こういう勝ち方ができた方がチームのためになる。
この試合、またしてもマルセロのサイドで危ない場面を多く作られたが、なんとか失点はしなかった。
バルサ戦ほどやられることはなかったし、これを考えたら、どれだけバルサのサッカーが完成されてるかがわかる。
バレンシアがこんな結果になったわけで、2強に食って掛かるのは、もうビジャレアルしか残ってない。
まだまだマドリーは完成されてないし、これからのチームなんだろうが、バルサ以外には取りこぼしはしないだろう。
イグアインが離脱するこれから、トップをどうするかだが、この試合ではC・ロナウドをFWとして起用し、実質セロ・トップ。
ベンゼマは途中出場だったが、またしてもこの男は点が取れなかった。
オフ・ザ・ボールの動きで先制点を生み出すことはできたんだが、トップとしては点を取ってなんぼ。
これからイグアインの穴を埋めることができるか。
マドリーはこの勝利で、ちょっとはクラシコの悪夢から立ち直れるかもしれなが、本調子になるはまだ先かもしれん。
バレンシアは、3バックシステムこそ取らなかったが、いつもの4-4-2でもなかった。
J・アルバが左、ブルーノが右のラテラルだったのか、それとも、右はブルーノで、CBができる選手を3枚並べる不規則な4バックだったのか。
どちらにしても、かなり守備的に振舞ったのは事実。
エメリはこのフエラでのマドリー戦をなんとか守りきろうって布陣で挑んできた。
これは間違った選択ではなかった。
実際、同数で戦えてるうちは、マドリーから失点しなかったし、押し込まれてもなんとかマドリーを押さえることはできてた。
それが、あのアルベルダの退場が・・・。
アマリージャを1枚もらってたが、ドブレになったあのシーンはハンドでもなかったし、ちょっと判定に泣かされた感が。
フエラだし、これも仕方ないか。
ここでマドゥーロをピボーテに上げてなんとか対応しようとしたが、マドリー相手にこれではつらい。
全員が手を抜くことなくしっかりやれてたと思うが、これが力の差か。
マタ、ソルダードは古巣相手に燃えるものがあっただろうし、ホアキンもマルセロのサイドで好機を演出。
ほんとに、やるべきことができてただけに、あのアルベルダの退場が悔やまれる。
バレンシアは、この敗戦で、今後がどうなっていくかわからないが、いつもみたいに、このままずるずるいく展開にはならないような敗戦だった。
格下に勝ち点を取りこぼさないなら、また4位以内でフィニッシュできるはず。
やっぱり相手がどうであれ、いつものサッカーで望んだ方が、結果は出せるような気がするんだが・・・。
 

スコア
2-0

<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド         

~愛丸's MVP~
C・ロナウド(チームのエースというのは、苦しいときになんとかして結果を出す選手のこと。まさにこの試合のC・ロナウドはエースと呼ぶにふさわしい活躍だった)

チェルシー-エバートン

2010-12-05 19:57:05 | プレミアリーグ
観戦日 12/5(日)       

愛丸’s チェック
ここ3試合、2連敗の後、引き分けて、勝ちがないチェルシー。
スタンフォード・ブリッジでサンダーランドの0-3とこの敗戦が尾を引いてる感じ。
まさか、チェルシーが、ホームでこんな大敗を喫するとは。
ケガ人だったり、サスペンションだったり、言い訳はいくらでもあるんだが、それでも、対戦相手を考えると、この3戦勝ち無しってのは緊急事態。
この窮地からどう這い出すか。
首位から陥落し、ここが正念場。
エバートンもチェルシー以上に深刻な状況。
5戦勝ちから遠ざかってるし、あのマージーサイドでの勝利が遠い昔のことになってしまった。
いい試合は展開できてるんだが、勝ちきれない試合が多すぎる。

チェルシーは、P・ネビルのバックパスのミスをついてもらったPKでうまく先制したんだが、この試合もこのリードを守りきれず、またしてもドロー。
こんなチェルシーを見たのはいつ振りだろうか。
モウリーニョがこのチームを率いるようになって、ここまで勝てないことが続いたのは初めてかも。
アンチェロッティが悪いとは言わないが、どうしてここまで王者が落ちてしまったのか。
ドログバの体調不良、ランパードの離脱、ベストのDFラインを引けない状況、いろいろ要素はあるんだが、スタメンを見る限り、エバートンよりは強力な布陣であるのは確か。
それを活かしきれてない。
誰もが自信なさげにプレーしてる。
バイタルエリアでボールを繋いでも、強引にフィニッシュまでいく選手が少なく、誰かに託すプレーが多い。
チャンスに繋がるシーンまでは、しっかり自分たちのプレーができてるんだが、最後の仕事を誰かに頼りすぎ。
これだと決定機には繋がらないし、点も生まれない。
ハワードが慌てるシーンが少なく、DFラインが慌てても、なんとか守りきることができた。
得点もドログバのPKだけだし、ほんとに、今、チェルシーは深刻な状況。
攻撃の組み立てがいい分、そんな悪い感じはしないんだが、点が取れてないってことは、うまく攻撃陣が絡めてない証拠。
アンチェロッティはこれをどう立て直していくか。
ランパード待ちだと、この男が戻ってくるまでは、こんな試合が続くってことか。
ランパードがいなくても、相手に脅威を与える攻撃陣であることには間違いないし、もっと自信を持って点を取りにいってもらいたい。
エッシェンの3試合のサスペンションが明けて、ようやく中盤に安定感が生まれたが、それでも、この男がチームの悪い流れを変えることはできなかった。
さすがエッシェンってプレーはいくつか見られたが、ミケルがこれにうまくついていけてなかったし、マルダも3トップの左よりは輝けてない。
ラミレスに信頼が置けないから、マルダをここで起用するんだろうが、得点ってことを考えたら、マルダはもうひとつ前でのプレーがいい。
守備でも、虎の子を1点を守りきることができなかった。
いつものチェルシーだったら、リードしたら、それを守りきるだけの力があるんだが、この試合というか、結果の出てないここ4試合は、力を発揮できてない。
テリーが戻ってきたし、この試合はって思ったが、それでも、ダメだった。
完全にDF陣が横に振られて、崩された形での失点だったし、何の言い訳もできない。
12月は難しい相手との試合が続くし、早くこの窮地から脱さないと、このままずるずるいってしまうかも。
エバートンは、勝ち点3に等しい勝ち点1を手に入れた。
後半の中盤以降はほとんどエバートンペースで試合を進め、できれば逆転までしたかっただろう。
ベインズのドリブル突破が有効的だったし、フェライニ、ロドウェルのセントラルMFふたりがフィニッシュに絡むことが多くなって、自分たちのペースで試合を進められた。
同点ゴールもベインズの突破が起点だったし、今のエバートンは、いかに左サイドで起点を作れるかにかかってくる。
右は売り出し中のコールマンがいい仕掛けからチャンスを演出してくれるし、中央がしっかり仕事をすれば、点は取れる。
1トップがサハなのか、ヤクブなのか、それとも、ベクフォードがいいのか、モイーズもまだ絞りきれてない感じ。
ここが早く固定されれば、もっといい攻撃ができるはず。
このドローで勝ち点を1だけしか積み上げれなかったが、気持ち的にはかなり上昇したはず。
 

スコア
1-1

<得点者> 
チェルシー   ドログバ
エバートン   ベクフォード         

~愛丸's MVP~
フェライニ(前半は守備に力を割くことが多かったが、後半、時間の経過とともに前線に顔を出すことが多くなった。これでエバートンは自分たちのペースに持ち込むことができた)