愛丸のサッカー観戦記

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A・マドリー-デポルティボ

2010-12-13 16:37:38 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/13(月)       

愛丸’s チェック
公式戦3連敗中のアトレチコ。
ELも他力本源でグループの突破を狙う状況。
ここにきて、夏にUEFAスーパー杯を制したときの勢いが完全になくなってきてる。
攻撃陣に元気がないし、守備にも破綻が。
これでは勝ち点は伸ばせないだろう。
この窮地からどうやって這い出すことができるか。
逆にデポルはここ6試合で4勝1分け1敗と絶好調と言ってもいいだろう。
この最近の快進撃は5バックへのシステム変更がもたらしたもの。
守備の強化が勝ちに繋がるとロティーナは考えたんだろう。
これが功を奏してるし、この勢いのまま、ウインターブレイクを迎えたいはず。
フエラでの試合だし、より守備に重点を置いての戦いになる。

アトレチコが久しぶりに勝利の美酒に酔うことができた。
2-0という結果を見れば完勝のようだが、内容は手放しでよろこべるようなものではなかった。
前半の早い時間にフォルランがPKを決めてれば、まだ楽になったかもしれんが、これを外してもアグエロが決めてくれた。
オフサイドのようにも思えたが、うまく右のサイドで飛び出し、ラインズマンを気にしながらドリブル突破。
アグエロも微妙だと思ったから、フラッグが気になったのかもしれんが、上がらないと見るや、最高のドリブルを見せてくれた。
スピードに乗ってエリアまで進入し、そこからはこの男のテクニックを存分に披露し、きっちりゴール。
この男がここまで状態を上げてきたのは、アトレチコにとっても朗報。
2点目もR・ガルシアからのスルーパスに抜け出し、アランスビアを動きを見ての右足アウトでの憎たらしいゴール。
アグエロがいてくれたから、この勝利を掴むことができた。
パートナーはPKを外すし、FKもいいところに蹴ってもアラスビアに止められたりと、運に見放されてたから、アグエロの活躍が目立った形に。
ふたりが最高のプレーを見せてくれれば、それに越したことはないが、それでも、どりたかがトップとしての役割を果たせば、結果は出せる。
レジェス、シマオンの中盤サイドがもうちょっと目立ち、ピボーテも攻撃で貢献できれば、チームとしての状態も上がってくるんだろうが、これはまだ先にことか。
と、ここまではよかった前半の話。
後半は、デポルに押し込まれる時間が多かった。
相手の力が上でこうなったらまだいいんだが、自分たちのミスでボールを相手に渡すケースが多く、無失点に抑えれたのが不思議なぐらい。
気の抜けたプレーも目立ったし、フィニッシュにまでいけたシーンは数えるぐらいしかなかった。
これがここ最近のアトレチコなんだろう。
もっと最後まで集中して戦わないと、相手が強くなると、結果は出せないし、ここで1つ勝って満足してていいチームではない。
地元のライバルに差を広げられないようにしないといけないし、このメンバーだったら、互角となえはいかないまでも苦しめることはできるはず。
夏の状態に早く戻らないと、ELの出場権も逃してしまうことに・・・。
デポルは、守備的な5バックかと思いきや、攻撃になったら、両ウイングバックもピボーテも高い位置を取るから攻撃的なチームに。
アトレチコにカウンターを食らうケースが多々あり、ここでの失点が響いた。
これが今のデポルの弱点か。
DFラインを増やして守備的に振舞うこともあれば、攻撃に人数をかけることも。
ここでの両トランジションがすばやく的確に行われてれば、失点は減るはずなんだが、それがうまくやれてない。
特にネガティブ・トランジションがうまくいってないし、ここを改善しないことには失点は増えるだろう。
それと、守備時には、5枚のディフェンスがいるから、誰かがボールにいくだろうなんて甘い部分も見られた。
組織的な部分でまだ完成されてないし、ここがうまく機能すれば、強固なディフェンスを築くことができる。
残りは点が期待できるトップが必要。
冬のメルカートで動くかどうかわからないが、点も奪えて、しっかりポストができるようなプリマプンタが確保できれば、順位も上がっていくだろう。
M・パブロ、バレロンとあの頃を知ってるベテランも健在だし、勝者のメンタリティをチームに叩き込めれば、EL圏までは上がっていけるはず。
 

スコア
2-0

<得点者> 
A・マドリー   アグエロ×2         

~愛丸's MVP~
アグエロ(最後まで気を吐いてがんばってたのがこの男。ドブレーテはいつ振りなのか。この男の状態はかなり上がってきてるから後はフォルランの上昇待ちか)