愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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R・ソシエダ-バレンシア

2010-12-21 21:42:15 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/21(火)       

愛丸’s チェック
バルサにぼこぼこにやられたラ・レアル。
あそこまでやられると、後遺症も残ってないだろう。
ビッグクラブとの対戦が増えてきて、ここからが正念場だろうが、これをうまく乗り切れば、残留は確実に。
若手とベテランがうまく融合してきたし、ロマレダでの試合だったら、力は出せるはず。
バレンシアは、ビッグクラブ以外になら、それなりに結果は残せてる。
ただ、まだ5位だし、前日にエスパニョールが敗れてるし、ここはフエラでもなんとか勝利して4位でウインターブレイクを迎えたい。
CLの決勝トーナメントの緒戦の相手も決まったし、いい形で2010年を締めくくりたいところ。

ラ・レアルは、X・プリエトのPKで先制し、グリーズマンを中心とした攻撃でバレンシアを苦しめたが、前半、後半の終了直前の失点で、逆転負け。
勝てないまでも、勝ち点1は取れた試合だった。
最後の失点も、C・ブラーボのキックミスだったし、ああいうデリケートな時間でのミスは致命的。
バックパスもちょっと強めだったが、あれぐらいのボールだったら、しっかり前線にフィードできるはず。
GKがあの時間でミスをしてしまえば、そこからチームが立ち直るのはなかなか難しい。
嫌な形で2010年を締めくくることに。
FKからとミスからの失点で、守備が崩壊してたわけではなかったから、ほんとに悔やまれる敗戦になった。
前節、けちょんけちょんにやられた左のラテラルのデ・ラ・ページャもホアキンを相手にいい勝負を展開し、きっちり守れてたし、DFラインの乱れもなかった。
ピボーテの守備力も高いし、バレンシアに攻撃を形を作らせなかった。
それがあの失点だったし、それまでの高いモチベーションがあれば防げた失点に。
攻撃で輝いたのがグリーズマン。
サイドでのプレーしても、トップ下に入っても、はたまたトップを追い越してフィニッシュに絡む動きも申し分なし。
一番輝くのはラストパスに絡んだときだろうが、それ以外でもかなりのテクニックを披露した。
このまま、ここで経験を積めば、レ・ブルーでもおもしろい存在になりそう。
リベリ、ナスリ、グルキュフとこのポジションにはライバルは多いが、その面々を脅かす存在になってもなんらおかしくない。
バレンシアのDF陣は、この若者を抑えるのに必死だったし、これからチームの核になるはず。
いい部分が多かったラ・レアルだったが、それでも、結果は1-2の敗戦。
これでウインターブレイクを迎えるわけだが、うまく気持ちは切り替えられるだろうし、新年には、また熱いバスク魂を見せてもらいたい。
バレンシアは、いい時間に得点し、見事な逆転勝利。
こんな勝負強いバレンシアをこれまで見られなかった。
先制されると、そのまま慌てることが多くなり、イエローの数が増え、自滅ってパターンで勝ち点を伸ばせないことが目立った。
それが、最後まで我慢して追加点を許すことなく、相手のミスを見逃さずに逆転。
この勝利は間違いなく来年に繋がるもの。
攻撃陣に疲れが見られ、2トップも思ったほど機能せず、マタ、ホアキンもラ・レアルの守りになかなか突破もできない状況が続いた。
ただ、今はティノ・コスタという飛び道具がある。
前半のATに決めてみせたあのFKはまさにゴラッソ。
カーブを描きながら、枠の外から曲がって枠内へ。
これがゆるい球ではなく、かなり強烈なものだった。
今、このティノ・コスタのセットプレーはバレンシアの武器のひとつに。
一発があれば、流れの中で相手を崩せなくても、こうやって点を取ることができる。
後半は、立ち上がりこそ自分たちのペースで攻撃できてたが、じょじょに押し込まれ苦しい時間が多くなったが、それでも、途中出場のスタンケビチウス、グアイタがしっかり働いてくれてラ・レアルを無得点に押さえた。
前節からセサルが戦列に復帰してきたが、今後を考えれば、ここはグアイタを使い続ける手もある。
若手が使われたときに結果を出したわけで、このポジションの世代交代も早めにやった方がチームのため。
この逆転勝利で、バレンシアは4位に浮上。
いい形でウインターブレイクを迎えれるし、年が明けても、この勢いをキープしてもらいたい。
さすがにバルサ、マドリーは遠くなったが、地元のライバルよりは上でフィニッシュしたいところ。
 

スコア
1-5

<得点者> 
R・ソシエダ   X・プリエト
バレンシア    ティノ・コスタ、アドゥリス         

~愛丸's MVP~
ティノ・コスタ(FKもゴラッソだったが、ピボーテとしての貢献も大きかった。守備面ではまだ荒い部分があるが、ボールを配給することに関しては問題なかった)

エスパニョール-バルセロナ

2010-12-21 17:35:06 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/21(火)       

愛丸’s チェック
カーサで7勝負けなしのエスパ。
順位も4位と大健闘と言っていい。
誰がここまでの躍進を予測しただろうか。
このデルビー・バルセロナもいつも以上に盛り上がることだろう。
自信もあるだろうし、これまでのような負けるのが当たり前とは思わないサッカーを展開してくるはず。
先制点が取れれば、もしかするかも。
バルサはここ5試合、1点も奪われることなく、なおかつ大量点で連勝を続けてる。
マドリーでも止めれなかったし、果たして、どこがこのバルサを止めることができるのか。
スタジアム全てが敵になるだろうし、これでどれだけプレッシャーがかかるかどうかだが、今のバルサにはそれも心配ないだろう。
機能しだしたトリデンテが爆発すれば、ここも大勝ってことに。

エスパをもってしても、バルサを止めることはできなかった。
カーサでは安定した戦いぶりで、ここまで負けることがなかったんだが、蓋を開けてみたら、バルサのフエスタに。
カンプノウではなく、コレネジャでの5得点だったし、これはもうエスパを責めるのではなく、単純にバルサを誉めるしかない。
ただ、エスパには運もなかった。
先制点は、負傷者がいたにも関わらず、バルサが攻撃を続けたところで生まれたもので、エスパ側は文句も言いたくなるだろう。
ただ、頭を打っての負傷だったり、守備陣でのケガだったら、アルビトロも試合を止めたかもしれんが、相手陣内で倒れ、それもプジョルのフアルタでもない状況だったら、いたし方ないか。
2失点目は、さかんにオフサイドをアピールしたが、V・ルイスが残ってたし、これもバルサに有利な笛だったわけではない。
カーサでここまでやられた試合がなかったから、この2失点でかなり動揺もしたんだろうが、強いチームだったら、そう慌てることなく試合を進められるもの。
ここまでができすぎだったんだろう。
後半、バルサより先に点が取れればよかったんだが、バルサに3点目を奪われた後の得点で、これでは遅かった。
ただ、オスバルドのあの得点はチームに勇気を与えるものではあったが、ここで前がかりになり、DFラインの裏をつかれ出して失点を重ねてしまった。
奪われた得点は5点。
もう何も言えないだろう。
今年のラストゲームで、これだけ大敗してしまうと、ウインターブレイク明けの試合が心配。
ここまでやれてたチームだから、そうそう大崩れはしないだろうが、デルビーでの負けはかなりこたえるはず。
ポッチェティーノは、この休暇中にチームのこの沈んだ雰囲気を立て直せるかどうか。
バルサがこの試合もお祭り騒ぎ。
いつでも点が取れると、いくらフエラのデルビーとは言え、全くいつもと変わらない試合を展開。
点は取れるし、失点もしない。
これだけ強いチームは世界を見渡しても他にはいないだろう。
この試合でも自慢のトリデンテが大爆発。
得点は取れなかったが、メッシの状態がすこぶるいい。
ドリブルは取られる気はしないし、スルーパスの精度も上がってきた。
それにペドロとのワン・ツーが最近効果的。
これが完璧に決まれば、どのディフェンダーと対戦しても、簡単に突破されてしまうだろう。
メッシにあれだけの自由を与えれば、これぐらいのプレーは当たり前のようにやってくれる。
ビジャ、ペドロとの関係もすこぶるいいし、チャビ、イニエスタが、メッシを活かすようなプレーも磨きがかかってきた。
D・アウベスも積極的なオーバーラップで攻撃に厚みをもたらしてるし、穴という穴がひとつもない。
誰か個人での得点ってのが少ないし、しっかりチームとして相手を崩しての得点が多いのもバルサの強み。
守備ではオスバルドに完璧に取られてしまい、無失点記録はここで途絶えたが、それでも。安定感は抜群。
プジョル、ピケにミスはないし、ブスケツとのこのCBとの関係もばつぐん。
それに、時間も経過し、大量リードの状況でも、前線からのプレスを怠らない。
これもバルサの強み。
ここまで大量点を奪いながら、失点がなかったのは、最後まで集中して前線から守備をしてる証拠。
これが途切れることはないだろうし、このまま首位を守り続けてもおかしくない。
このウインターブレイクで多少気が緩み、年明けに失速でもしてくれれば、リーガはおもしろくなるのに・・・。
 

スコア
1-5

<得点者> 
エスパニョール   オスバルド
バルセロナ     ペドロ×2、チャビ、ビジャ×2         

~愛丸's MVP~
メッシ(得点こそなかったが、得点に絡んだシーンがいくつあったことか。メッシがこの状態なら、無得点で終わる試合はないだろう。リフレッシュして更に状態がよくなりそう)

マゼンベ-インテル(クラブW杯 ファイナル)

2010-12-21 11:45:10 | その他
観戦日 12/21(火)       

愛丸’s チェック
このクラブW杯になり、初めて南米対ヨーロッパの図式が崩れた。
その立役者が、アフリカ王者のマゼンベ。
セミ・ファイナルではインテルナシオナウに2-0と圧勝。
アフリカの高い身体能力に加え、組織力も備えており、このファイナルに進出してもなんらおかしくないチーム。
ひょっとしたら、ここでも奇跡を起こしてくれるかも。
インテルはケガ人も戻ってきて、ようやく昨シーズンの強さがここで戻ってきた。
スネイデルがハムストリングのケガで離脱してしまったが、それでも、このメンバーでは勝って当たり前な感じ。
勢いのあるマゼンベを大人な対応で、さくっといなせば、グランデ・インテル以来の世界チャンピオンに。

マゼンベは、城南よりはインテルを苦しめることができたんだが、セミ・ファイナルの出来にはなかった。
相手が個人の能力で挑んでくるチームだと、高い身体能力でカバーできる部分もあるんだが、高い組織力で崩されると脆さを露呈。
やっぱり、これがアフリカとヨーロッパの差なのだろう。
マゼンベ自体も、高い組織力はあるんだが、これはアフリカのレベルを考えてのもの。
さすがにヨーロッパのチャンピオンほどの組織力があるわけではない。
そうなると、この結果も十分に納得のいくもの。
あれだけインテルナシオナウには対応できてたDF陣も、インテルが相手になると、簡単に裏を取られてた。
3トップのポジションチェンジについていけてないし、DFラインが乱れることがしばしば。
最後の頼みのキディアバもこの試合は3失点。
ヨーロッパを制したあの攻撃陣には、ここまで見せてきた神通力も通用しなかった。
最初の失点で、気持ちが切れたわけではなかったが、セミ・ファイナルで見せたビッグセーブは皆無。
いくつかは、さすがって思わせるシーンもあったが、これはインテルの攻撃陣の決定力に問題があったもの。
ただ、ここまでチームとして旋風を巻き起こしたことには意義があるし、アフリカの他のチームにも勇気を与えるものだった。
攻撃では強固なインテルのDF陣の前になす術なく、1点も奪うことはできなかった。
カルイトゥカが何度かJ・セーザルを脅かすシュートは放てたが、どれも正面をつくもの。
この試合では、運にも見放された感が。
まだまだアフリカのクラブチームが世界チャンピオンにはならないとは思うが、この大会でのマゼンベの活躍は賞賛に値する。
来年も、このチームが日本に来るようなことがあれば、生で見てみたい。
インテルは、今シーズンのCL、カンピオナートで見せてきた不甲斐無さを、この大会で全て払拭してみせた。
やっとインテルらしさが見れた大会だった。
守備的に振舞うこともなく、自慢の攻撃陣が、結果を出してくれた。
やっぱり、今のこの3トップが揃ってのインテルなんだろう。
エトーは左サイドで嫌な顔見せずやれてたし、D・ミリートも完全に疲労感はなくなってる。
パンデフもゴールに対する気持ちが強くなってたし、いい関係をこの3人が築くことができれば、これぐらい点が取れて当たり前。
これで、カンピオナートでも期待が持てるし、ここからセリエを盛り上げる存在になるはず。
ラファも首が繋がっただろうし、ウインターブレイクで、更にチーム力を上げることができれば、CLの連覇もあるかも。
この試合、攻撃陣だけでなく、中盤、最終ラインの守備も完璧。
アフリカのチームを相手にするときは、かなり慎重な対応が必要になるんだが、それも完璧だったし、厳しい場面はなかったはず。
2点をリードした状況で、多少気持ちが緩んでるシーンは見受けられたが、これも仕方ないことだろう。
マイコンも戦列に復帰してきたし、攻撃陣同様に、守備でも昨シーズンの安定感を取り戻しただろう。
タイトルを獲ったことで、気持ち的にも余裕が出てきただろうし、インテルがインテルとして戻ってきてくれた。
この出来を見てれば、もし相手がインテルナシオナウだったにしろ、このジ・アースを掲げたのはサネッティだったはず。
この大会の意味みたいなものはまだしっくりきてないが、来年は日本での開催だし、世界のサッカーを体感できるのは、いいことなのかも。
 

スコア
0-3

<得点者> 
インテル   パンデフ、エトー、ビアビアニー         

~愛丸's MVP~
エトー(同じアフリカ人として相手のこともよくわかってたのか、左サイドでいい動きを披露。点も奪えたし、カンピオナートでの休養がいい方に働いた)