愛丸のサッカー観戦記

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シャフタール-ブラガ

2010-12-11 19:53:36 | チャンピオンズリーグ
観戦日 12/11(土)       

愛丸’s チェック
このグループは、まだどこも突破が決まってない。
パルチザンだけは最下位が確定してるが、後の3チームには突破の可能性が残ってる。
アーセナルが楽なグループを引き当てたと思われてたが、それがどうして、ここまでの混戦に。
首位のシャフタールは、このホームでの試合でドロー以上で勝ち抜けが決まる。
負けたとしても、アーセナルが勝てば、シャフタールは突破。
かなり優位な状況で戦うことができる。
ブラガは、とにかく、ここを勝たないことには始まらない。
アーセナルがパルチザンとのホーム戦だし、ここでの勝利は決まったようなものだから、そうなると、大量得点での勝ちが必要に。
積極的なサッカーができるかどうか・・・。

シャフタールは、気持ちの余裕と、ホームで戦える有利さで、試合の主導権を握って戦うことができた。
シャフタールは、若いブラジル人がチームを支えており、ここが乗って戦うことができれば結果は付いてくる。
この試合も、トップのL・アドリアーノ、右のウィリアン、左のD・コスタが気持ちよくプレーできてた。
サイドのふたりはよくポジションをチェンジし、ブラガのDF陣を苦しめたし、これがシャフタールの売りなんだろう。
ここまでのテクニシャンが、自分のプレーをやってくれば、強豪と呼ばれるチームもこれに対応するのはなかなか難しい。
それがブラガレベルのチームだと、より対応するのは困難。
この両サイドに、SBのスルナ、ラットが絡んできてたし、今のブラガの力を持ってしたら、やられても仕方ない。
ブラガの4枚のDF陣が中を中心に守ってきて、サイドは突破できても、フィニッシュにうまく繋げない状況が続いたが、これでも、最後はサイドからの攻撃で点が奪えた。
ドローでも勝ち抜けが決まる状況だったが、シャフタールはホームで勝ちを意識した戦いを披露した。
この気持ちもよかった。
CLに出場しても、グループの突破を成し遂げたことがなかったチームが、このグループでなんと首位通過。
これだけのサイドアタックを武器にできれば、まだやれそうな感じはする。
センターラインもしっかりしており、ひょっとしたら、決勝トーナメントでも台風の目になってもおかしくない。
強豪と呼ばれるチームが首位通過してるし、2月の厳しい時期にホームでやれる有利さもある。
先にも述べた若いブラジル人と強固なDF陣が仕事をすれば、どのチームが相手でも苦しませることはできる。
点の取り方もよかったし、守備でも穴は見られなかった。
アーセナルを押さえての首位通過だし、これが自信に繋がることは間違いないし、後は、この冬にしっかり準備できるかどうか。
リーグ戦がないことが吉と出るか凶と出るか。
ブラガは、なんとかあのシャフタールのサイド攻撃に耐えることはできてたんだが、これが最後まで持つことはなかった。
4枚のDF陣は中央をケアし、サイドはそれなりにフリーにやらせる守備体系。
中盤の選手たちが、サイドの対応を任されてたが、これでは、枚数が足りない。
SBがそこのケアに行き、CBがそのサイドをカバーするようなことになった時は、中央にぽっかり穴ができてた。
ここを付かれるケースもなったが、ここはシャフタールの最後のパスの精度の低さに助けられた感じ。
いつやられてもおかしくない状況で、なんとか耐えてたが、アーセナルがリードしたってことで、チームの士気は低くなったか。
ちょうどそれと同じくして失点したことを考えれば、何かしらの情報がピッチにもたらされたんだろう。
1点を失い、なおかつアーセナルがリードをしたってことで、ここからは惰性でのプレーに終始。
プロだから、最後まできっちり戦えとは思うが、人間がやってるスポーツだし、こうなるのもわかる。
開幕戦でエミレーツでアーセナルに6-0の敗戦を喫し、シャフタールとのホーム戦でも敗戦。
ここから3連勝で盛り返しはしたが、ここでスタートでの躓きが響いた。
前節、アーセナルに2-0で勝利したが、ここでの直接対決でマイナス4点なわけで、あの開幕戦をもっとうなく乗り切ることができたら・・・。
ブラガにとって、これはいい経験になったことだろうし、この経験をELに生かしてもらいたい。
 

スコア
2-0

<得点者> 
シャフタール   ラット、L・アドリアーノ         

~愛丸's MVP~
ラット(ブラジル人たちが目立つチームになって、この試合でシャフタールを勝利に導いたにはこの左SB。あれだけ高い位置でプレーできるのは今後はないかもしれなが、この試合では最高のパフォーマンス)