愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ローマ-バイエルン

2010-11-25 10:25:26 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(木)       

愛丸’s チェック
勝ち点6で2位のローマ。
一方、バイエルンは4連勝でこのグループの突破を早々に決めた。
ローマは、この試合に勝って、クルージュとバーゼルがドローだったら、この段階で突破が決まる。
とにかく、このバイエルン戦を勝たないことには始まらないわけで、なんとかバイエルンに勝利したい。
バイエルンはブンデスでは未だ浮上できないでいるが、このCLでは絶好調。
このグループのレベルがブンデスよりも低いってことなのか、モチベーションの違いなのか。
もう残り2試合は消化試合だし、相手がローマと言えども、そう気持ち的に高ぶってもないだろう。
逆に、これだけ力が抜けた方が、いい結果が出たりすることも・・・。

ローマは前半の2失点を喫し、ここでもバイエルンに歯が立たないで終わってしまうかと思われた。
もし、負けてれば、最終節まで突破は持ち越されるし、厳しい戦いになることは間違いなかった。
それが、後半の早い時間に1点を返せたのが全て。
メネーズの突破から、ボリエッロがこれぞストライカーといった執念のゴールを奪い、一気に流れをローマに引き寄せた。
とにかく、メネーズの切れがチームを乗せることになったし、今は、この男の状態に全てがかかってる。
カンピオナートでトッティの代役を務めれると思ったグレーコだったが、このCLではそれができず。
トッティがベンチスタートだったし、パスの供給ってことをこの男にラニエリも託したはず。
セリエでできてたのに、バイエルンが相手となると、ちょっと気負う部分もあったのか。
この男がゲームをコントロールしてくれれば、前の3人はうまく機能したはず。
前半に自分たちのペースをつかめず、2失点し、よく立て直せたものだ。
それもやっぱりメネーズが果敢に仕掛けてくれたおかげだろう。
1点を返し、ここから押せ押せムードになり、チーム全体の攻撃がリズムがよくなれば、得点はきっちり生まれるもの。
次は左からリーセが抜け出し、グラウンダーの折り返しを、ニアでボリエッロがつぶれて、ファーでデ・ロッシが合わせる。
ここまでデ・ロッシが上がってきたのも、これが最初のプレーだった。
3列目の選手が得点するってのはいいときのローマだし、後半、やっといいローマが戻ってきた。
追いついてしまえば、あとは逆転するために、満を持してトッティを投入。
このプリンシペできっちり仕事をやってのけた。
ボリエッロへの見事なパスを出し、ここで抜け出したボリエッロがクラフトに倒されPKを獲得。
このPKをトッティが決めて見事に逆転。
前半だけ見てれば、まさかここで勝ち点3を取れるとは思わなかったが、それをやってのけたローマ。
これで、もうひとつの試合の結果がドローならローマの突破が決まる。
どちらかが勝利してても、最終節はかなり楽に戦えるし、この逆転勝利は、かなりでかい。
バイエルンは、ブンデスと、このCLで違ったチームになってしまうのか。
ブンデスでは得点力不足が問題になってるみたいだが、CLでは全くそんなことを感じさせない。
ゴメスが2得点し、このFWが今は絶好調。
どんな体勢からでも点が奪えるし、やっとシュツットガルト時代を思い出してきたか。
リベリ、T・ミュラーの両サイドもそれなりの動きで、点に絡むプレーもできてたし、これだけやれれば十分だろう。
まだ持ってるものは大きいかもしれんが、それはもっと大事な試合で発揮してもらえれば。
問題はトップ下のT・クロース。
まだ、バイエルンで輝くことができてない。
この試合も決定的な仕事はひとつもできてないし、ここがうまく機能しないと、得点のチャンスが減ってしまう。
ケガ人が戻ってくれば、この男はベンチをあたためる機会が多くなりそう。
まだまだやれる選手だとは思うが、バイエルンって名前に押しつぶされてるのかも。
3失点はしてしまったが、CLデビューをなったGKのクラフトはなかなかの動きを披露。
ビッグセーブも見せたし、トッティのPKもあと一歩でセーブできてた。
ブットの年齢を考えれば、ここらでクラフトの託して見るのもいいかも。
このCLで、かなり自信を付けただろうし、もっともっと見てみたいGK。
試合を重ねていかないと、DF陣との連携も取れないだろうし、この連携って部分ではまだブットに劣ってる。
 

スコア
3-2

<得点者> 
ローマ    ボリエッロ、デ・ロッシ、トッティ
バイエルン  ゴメス×2         

~愛丸's MVP~
メネーズ(この男が右サイドを何度も突破してくれたことで、チームに勢いが出てきた。あの後半の早い時間に点が取れたことがこの逆転勝利に繋がった)

ビジャレアル-バレンシア

2010-11-22 21:13:02 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/22(月)       

愛丸’s チェック
デルビー・バレンシア。
昨シーズンは、バレンシアが好成績を収めた。
今シーズンは3位と4位の戦いで、かなりハイレベルな試合が展開されるだろう。
ビジャレアルは2トップが絶好調。
どのチームの、この2トップには手を焼くだろう。
それに中盤の選手たちも好調をキープしてるし、ペジェグリーニ時代のいいパスサッカーが蘇ってきた。
バレンシアは、強豪相手に勝てない試合が多いが、ここはデルビーだし、その悪い流れは魂で乗り切ってもらいたい。
大事なCLも控えてるし、ここは無理をしたくないところだが、デルビーだし、そうも言ってられない。
全力で、このフエラ戦に望んでもらいたい。
気持ちの入ったプレーができれば、昨シーズンのように結果は残せるはず。

ビジャレアルはバレンシアの奇襲にかなり戸惑った。
まさか、3バックでくるとは誰も予想しなかったことだろう。
この守備的な布陣に前半は自慢の2トップが不発に。
ほとんどチャンスに顔を出すことができず、中盤のキーマンたちもいつものプレーができてなかった。
リーガで、3バックを採用するチームが少ないし、この打開策を見出すのは至難の技。
ただ、活路はしっかり見つけることができてた。
左のラテラル、カプテビラが果敢にオーバーラップを仕掛けることで、守備と攻撃の数を同数に。
このカプテビラの突破からいくつかチャンスを作ることができた。
バレンシアのフアルタが多くなるにつれ、タルヘタ・アマリージャをもらう選手もそれに伴って多くなり、激しい守備ができなくなったところで、じょじょにペースを握れるようになった。
そんな自分たちの時間ができたところで、カプテビラのケガ。
左の足首を負傷したみたいだが、このケガが長引くものでなければいいが・・・。
このケガが幸いしたことは微塵もなかったが、なんとかG・ロッシのゴールでエンパテに追いつくことはできた。
逆転のチャンスもあったが、ここはバレンシアが最後までしのいだ。
数的優位な状況にもなったが、それでも、守備的に振舞ったバレンシアから2点目を奪えず。
気持ちのこもった激しい試合になったが、ビジャレアルはバレンシアよりは冷静に戦うことができてた。
だからこそ、なんとかして、このデルビーを取りたかったはず。
G・ロッシ、ニウマールと個人技ではバレンシアのDF陣を上回ってたし、うまくふたりが連携できれば、あっさり崩せたかもしれん。
ちょっと点を取るってことに焦りがあったのかも。
バレンシアは結果的にこの3-4-3が見事にはなった形に。
スタンケビチウス、D・ナバーロ、R・コスタを3枚並べ、ウイングバックは右にブルーノ・S、左にミゲウ。
守備的なのはこれだけでなく、マドゥーロをピボーテで起用。
ここまで守備的にいくかってぐらいエメリは守備的な布陣を敷いてきた。
これがビジャレアルの攻撃を封じる手段だと判断したから、これをやってきたんだろう。
ミッドウイークには代表戦もあったわけで、チーム練習をどれだけつんだかわからないが、これはオプションとして長く練習ではやてたのかもしれん。
ただ、D・ナバーロがハムストリングのケガで退場になり、デアルベールを代わりに入れてから、ビジャレアルに攻め込まれる時間が多くなった。
この布陣が、今後のバレンシアの基本形にはならないと思うが、ひょっとしたら、マドリー戦ではこれでいくかも。
そうなると、この試合の課題をしっかり修正してもらいたい。
攻撃面では、ほとんどチャンスが訪れなかったが、少ないチャンスをアドゥリスが決めて、この勝ち点1に。
ホアキン、P・エルナンデスが前の両翼だったが、この男たちも守備に廻る機会が多かった。
ただ、後半、カウンターからP・エルナンデスがドリブルで持って上がり、いい感じでホアキンが中に入ってきたシーンで、うまくホアキンに繋げれれば勝ち越しゴールが奪えたかも。
P・エルナンデスが自らシュートに持ち込んだが、これは元同僚のマルチェナに完璧に読まれてた。
こういうシーンを決めとかないと、勝ち点を失ってしまう。
現実的にフエラでのデルビーでエンパテってことはいい結果だったかもしれんが、この守備的んばサッカーはもうやってもらいたくない。
あれだけのサイドアタッカーを要してるし、2トップで戦うことも可能。
ピボーテにも気の利いた選手がいるし、それに見合った攻撃的なサッカーで勝ち点を積み上げていってもらいたい。
 

スコア
1-1

<得点者> 
ビジャレアル   G・ロッシ
バレンシア    アドゥリス         

~愛丸's MVP~
ブルーノ・S(始めは右のウイングバック。途中で左のウングバックで、退場者の関係で最後は左のラテラル。1試合で3つのポジションをしっかりこなした)

ACミラン-フィオレンティーナ

2010-11-22 19:51:32 | セリエA
観戦日 11/22(月)       

愛丸’s チェック
ミランをCLえお控えており、ここは力を温存して、ミッドウイークに備えたい。
カンピオナートでは首位だし、前節はデルビーを制して勢いはついてるはず。
その勢いで、この試合もものにしたいところ。
ただ、攻撃陣にケガ人が相次ぎ、ズラタン頼みの攻撃になるのは確実。
もすぃ、ここが押さえられたら・・・。
ヴィオラは、なんとか12位まで順位を上げ、ここでの勝ち点3でかなりジャンプアップできるところまできた。
ただ、やっぱりミランとの戦力を比較すると、かなり劣ってる。
こちらもケガ人が多く、ミハイロビッチのやりたいサッカーがまだできてない印象だが、現有戦力でうまく戦わないと。

ミランが、最近のミランらしい戦いで、ヴィオラを退けた。
大量点を奪うのではなく、1点をしっかり守るサッカー。
こういうサッカーを展開できるチームはほんとに強いチームなんだろうが、まだそこまでの強さを感じない。
ズラタンのスーパープレーで1点が取れたからよかったが、ボルツの壁に阻まれ、うまくヴィオラのDF陣を崩すシーンも少なかった。
今、一番このチームでしっくりきてる4-3-1-2での戦いだったが、中盤の3人の安定感がミランを救ってる。
ガットゥーゾ、フラミニ、アンブロジーニは守備での強さは立証済みなんだが、攻撃になると、誰かが出れば、誰かがしっかりカバーする。
この3人の連携はなかなかのもの。
これにセードルフがうまくトレクァルティスタのポジションで攻撃に専念できればいいんだが、この男も後ろを気にしてしまう。
守備での安定はこれで出るんだが、そうなると、攻撃がどうしても、前のふたりに頼ることに。
その2トップ、このふたりの連携はいまいち。
だが、個人能力がかなり高いから、ひとりで局面を打開できてた。
これを見ると、この夏の大型補強はうまくいったってことになるのか。
ただ、いつかはズラタンも止められるシーンが出てくるだろうし、そうなったときの改善策がアッレグリにあるのかどうか・・・。
ホナウジーニョをファーストチョイスにしてないし、連携の取れた攻撃ってのを期待してないのかも。
ホナウジーニョも個人のプレーに走ることが多いが、それでも、この男は周りをうまく活かすプレーも持ち合わせてる。
パトが戻ってくれば、また、ホナウジーニョを左で使う4-3-3を試してもらいたい。
こういう手堅いサッカーで勝ち点を積み上げていくのもいいが、ミランには攻撃で相手を圧倒して勝利を重ねてもらいたい。
守備面では、アッビアーティの好守が目立ち、ビッグセーブで失点を防いだ。
それと、CBのコンビもかなり安定してた。
ネスタの状態がいいのが、この要因のひとつだし、カバーリング能力の高さが伺えた試合だった。
ジラをふたりで押さえ込めたし、リャイッチの対応に苦しむ場面もあったが、これも試合中にしっかり修正してきた。
ズラタンがプリマプンタとして仕事し、CBコンビがケガなくやれれば、ミランはそう簡単に負けないだろう。
このパフォーマンスをCLでも発揮できれば、突破は間違いない。
ヴィオラは、ズラタンのスーパーティロにしてやられたが、これ以外ではそう多くのピンチを迎えなかった。
危ないシーンでもボルツがからだを張ってセーブ。
この男、飛び出してのプレーが少なく、ティロへ反応するだけだったら、世界での有数のGK。
とても頼りになるとは言いがたいDF陣の中、1失点で済んだのは、この男のおかげかも。
攻撃では、リャイッチがやっと騒がれてただけのプレーを披露してくれた。
ヨベティッチほどの決定的な仕事はできなかったが、ここってシーンではパス、ミドルで見せてくれた。
このパフォーマンスが続けば、セリエでも結果を残せそう。
これと、もうひとつ収穫が。
ここまでミハイロビッチはボランチで起用することが多かったサンターナがひとつ前でのプレーで輝いた。
途中交代だったが、この男がゴールに絡める位置でプレーしたことにより、攻撃は活性化した。
昨シーズンまでは、攻撃の起点というより、仕掛けてアシストしたり、レテを狙ったりしてたわけで、このポジションはが自分でもしっくりきたんだろう。
前線にケガ人が多い状況を考えれば、この男をジラの近くでプレーさせた方が得点は多くなるはず。
負けはしなが、それなりに収穫のあった試合に。
 

スコア
1-0

<得点者> 
ACミラン   イブラヒモビッチ         

~愛丸's MVP~
アッビアーティ(危ない場面を何度か防いでくれたことにより、得られた勝ち点3。ミランの正GKはこの男。これからもチームを救うセーブを多く見せてくれるはず)

R・マドリー-A・ビルバオ

2010-11-21 21:48:12 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/21(日)       

愛丸’s チェック
クラシコを来週に控え、ここをいい形で乗り切りたいマドリー。
この試合までモウリーニョはベンチ入りすることができない。
前節のヒホン戦では、ちょっと元気のないところを露呈したが、ここサンチャゴ・ベルナベウではいつものマドリーサッカーを展開してもらいたい。
代表戦での疲れもあるだろうが、一流の集まりだし、ここは圧勝といきたいところ。
ビルバオは、ここでいいサッカーを展開して、今後につなげたいだろう。
強豪と呼ばれるチームとの対戦になると、どうしても、弱い部分が出てしまうチームだが、一昔前には、ここでマドリーを破ることもあった。
その頃の選手はいなくなったが、魂は残ってるはず。

マドリーがクラシコを前にいい試合を展開できた。
代表戦でケガしたはずのC・ロナウドもフルタイム出場。
それでいて、ハットトリックってのはすばらしい。
今後のマドリーでの試合を考慮して、代表戦でのケガってことだったのかもしれん。
今、この男を外して戦うことは不可能になってきたか。
S・ラモスに譲ったあのPKも決めてれば、この試合で4得点の荒稼ぎってことに。
流れの中でのプレーにも切れがあるし、この状態でクラシコに挑めるってことは、チームにとってもかなりプラス。
これに加え、エジルもいいいプレーを披露できてたし、バルサのあの中盤と比較しても、全く見劣りしない。
ただ、唯一の失点シーンではエジルの気の抜けたプレーがったから生まれたもので、こういう点は後でモウリーニョにきつくしかられることだろう。
守備での不安な部分が見えたが、それでも、攻撃であれだけやってくれれば、問題ないだろう。
ディ・マリアは攻守でハイパフォーマンスだったし、攻撃陣にこれといった穴は見当たらない。
途中出場になったベンゼマは、得点こそ生まれなかったが、状態はよさそうだし、もしビハインドの状況だったら、イグアインとの2トップでも機能するはず。
さすがのバルサも、今のマドリーを押さえ込むことはかなり難しいはず。
守備ではここってシーンでカシージャスが待ち構えてるし、ここもそう問題はない。
相手の攻撃がゆるくなると、ペペあたりの気の緩みが感じられるが、クラシコとなると、しっかり集中するはず。
R・カルバーリョのカバーリングには唸らされるシーンが多く、DFラインもかなり完成されてきた。
ここを崩すのも至難の技だろう。
相手のミスに乗じてF・ジョレンテが得点を挙げることができたが、こういうシーンはなかなか訪れないはず。
CLをはさんでのクラシコになるんだが、これはバルサも同じことだし、これがネックになることはないはず。
ここまで4連敗中だが、モウリーニョ体制になって、ここまでチームが完成したところを見ると、フエラでも勝ち点3ってのが見えてくる。
5得点を挙げ、調子はかなり上向きだし、CLも負けなしできてることを考えたら、万全の状態でクラシコに望めるはず。
ビルバオは、この試合F・ジョレンテとトケーロの2トップを解体し、F・ジョレンテの1トップで、その下にムニアインを配置。
ここまでは、ムニアインは中盤の左サイドで起用されることが多かったが、この試合を見る限り、このポジションがしっくりきてそう。
ボールに触る機会も多いし、自由も与えられ、いいプレーを披露できてた。
F・ジョレンテとの関係もいいし、トケーロの起用も捨てがたいが、今後のビルバオを考えたら、ムニアインの起用ってのを増やした方がよさそう。
ケガで途中退場したのが残念だったが、いいシーンは見られた。
ビルバオはあのマドリー相手に得点できたってことが救いの試合になったが、あの得点シーンをしっかり思い起こしてもらいたい。
あれだけの選手がエリア内に進入できたわけで、イラオラがここに絡んだことを考えると、これだけ積極的に攻めれば、マドリーからも点は奪えるってこと。
なかなか、ここまで前がかりになることは少ないだろうが、それができるチームだし、もっと攻撃に重点を置いてもいいはず。
守備が安定してるチームでもないし、取られたら取り返すって精神でこれからやっていければ、残留争いに巻き込まれることもないはず。
魂のあるチームだし、それでいてF・ジョレンテが好調だから、もっとおもしろい試合を展開してもらいたい。
 

スコア
5-1

<得点者> 
R・マドリー   イグアイン、C・ロナウド×3、S・ラモス
A・ビルバオ   F・ジョレンテ         

~愛丸's MVP~
C・ロナウド(この活躍をぜひともカンプノウでも披露してもらいたい。いい状態でクラシコに挑めそうだし、何かこの男がやってくれそうな予感)

アーセナル-トットナム

2010-11-21 20:00:15 | プレミアリーグ
観戦日 11/21(日)       

愛丸’s チェック
ノースロンドンダービー。
このダービーはよく点が入る。
平均で4得点入るみたいで、果たして、この試合もそうなるのか。
アーセナルは現在ユナイテッドを抜いて2位に上がり、首位のチェルシーとも勝ち点2P差。
今節の結果いかんでは首位にもなれる。
そのためには、このホームでのダービーはどうしても取りたいところ。
代表戦明けで、選手のコンディションはどうか。
スパーズは、この試合もかなり大事な試合なんだが、ミッドウイークのCLのことも念頭に置いて戦うことに。
インテルとあれだけいい試合を展開できたチームだし、このダービーもきっとやれるはず。
ただ、あまりにもCLに目がいってしまうと、ここで大敗って可能性も。
いい流れのままCLに挑むには、ここでもいい試合を展開しないと。

アーセナルは前半と後半で全く違うチームになってしまった。
前半は、いつものパスサッカーでスパーズに全くゲームを作らせず、自分たちのペースで試合を進めることができた。
前半で2点も奪えたし、今シーズンのホームでのダービーは、楽勝かと誰もが思ったはず。
見てる人間が、こんな気持ちになるだけならまだよかったかもしれんが、これが選手にも、その感情が芽生えてしまった感じ。
後半の早い時間に1点を返されても、チーム状況は変わらず、攻めが中途半端なまま時間が進み、セスクのハンドでPKを与え同点に。
ここからも前半のような試合展開に持ち込めなかった。
代表選手が多いチームだし、その疲れってのも出たのかもしれんが、やっぱりこの逆転負けの要因は気の緩みか。
あのセスクのFK時のハンドなんか、しっかり集中してれば、あんな手の出し方はしないはず。
キャプテンがああいうプレーをしてるようでは、チーム状況は上がってこない。
上がらないどころか、士気は下がっていくだろうし、セスクのこの犯した罪はでかい。
2-2で終わっていいとは誰も思ってないだろうし、点を取りにいく交代もやってきたが、それも効果はなかった。
V・ペルシ、ウォルコットと流れの中ではまるで見せ場はなかった。
ロシツキだけはパス能力発揮できる場面もあったが、これが点には結びつかなかった。
スパーズがダラダラと点を重ねるだけで、そう怖さがなかったから、このままの状況が続いたのかもしれんが、どこかでしっかりスイッチを入れる選手がいないと。
セスクはあのハンドを取り替えそうと、いいシュートを放ったりもしたが、点にはならず。
同点に追いつかれてからは、どうも個人でやるシーンが目立ち、こういうときこそ、あのチームで崩すパスサッカーが必要だった。
ソングの上がりも少なくなり、ほんとに後半は全く違ったチームに変貌してしまった。
アーセナルは、プレミア制覇を狙うなら、こういう負け試合をやってはいけない。
格下のチームが先に2点を奪って、この2点リードの怖さを格上のチームに見せつけられることはあるが、それを、ここでやるようだと、先が思いやられる。
追いつかれるまではあったとしても、逆転を許すようなことがあってはいかん。
スパーズは、アーセナル相手に、2点のビハインドをひっくり返すようなサッカーを展開できてたわけではなかった。
最後までダラダラ感は否めなかったが、やるべきシーンでやるべき人間がしっかり仕事をした。
ラフィは、1点目では、いいボールを配給し、同点弾は自分でのPK。
逆転ゴールでは、FKから最高のキックを披露し、この男の重要性がしっかり伝わってきた。
CLでやれてるのも、世界を知ってる男がいてくれるからだろう。
G・ベイルは守備に時間を割くことが多く、1点目はこの男の落ち着いたシュートからだったが、それでも、インテル戦ほどの輝きはなかった。
まだやれる選手だが、うまくアーセナルに抑えられた感じ。
この試合、モドリッチが攻撃に参加したシーンで流れを変えれてたし、スパーズの攻撃に関しては、この男がキーマンになりそう。
ラフィはこれからマークもきつくなるだろうし、ここで、3列目からモドリッチが攻撃の起点になれれば、チャンスは広がる。
ノースロンドンのライバルを逆転できたのは、2-2の状況からレドナップが守りに入らなかったこと。
パブリュチェンコの1トップから、後半にデフォーとの2トップに変更して同点に追いつき、アウエーってことを考えたら、ここで中盤にパラシオスを投入し、また1トップに戻すことも考えられた。
それを、クラウチを投入し、2トップを継続したことで、選手たちにまだ行くぞってメッセージを伝えることができた。
この采配にはレドナップのダービーに対する闘志ってのが伺えた。
この勝利でスパーズは勢いに乗るだろうし、CLでもいい結果を出せるかも。
 

スコア
2-3

<得点者> 
アーセナル   ナスリ、シャマフ
トットナム   G・ベイル、V・デルファールト、カブール         

~愛丸's MVP~
V・デルファールト(この大事なダービーで最高の働きができた。守備での貢献は少ないが、攻撃でこれだけやってくれれば、誰も文句は言わないだろう)

ブラジル-アルゼンチン(国際親善)

2010-11-20 21:39:56 | 各国代表戦
観戦日 11/20(土)       

愛丸’s チェック
ブラジルは、W杯後、初めての強豪との対戦。
ただ、ブラジルはどこにモチベーションをもっていくのか。
セレソン・ブラジレイラに選ばれた選手は、親善試合だろうが、力を抜くことはないし、それがアルゼンチンとの対戦になると、余計に力を発揮するかも。
クラブチームとの兼ね合いで、ベストの布陣は組めないだろうが、メネゼスがどんなチームを作ってるのか楽しみ。
アルゼンチンは、自国開催のコパ・アメリカに向けて、その親善試合でも手を抜けないだろう。
10月は移動の疲れで、日本に敗れると体たらくっぷりを見せてしまったが、ここはカタールでの試合だし、その移動面での心配はそうないはず。
バチスタも正式に監督に就任したことだし、違ったアルゼンチンが見れるはず。

セレソン・ブラジレイラは、この試合でホナウジーニョを復活させた。
本人が、あの頃を取り戻すような復活劇ではなく、代表に戻ってきたってこと。
ミランで、出場機会を失ってるこの元クラッキをどうしてこの段階で復活させたのか。
メネゼスは、セレソンのこのトップ下のポジションは間違いなくガンソを考えてるはずだが、そのガンソがケガで使えないってことでの召集だったのか。
ミランでトップ下をやるよりは、気持ちはこもってたが、どうしても、ここでのプレーは窮屈そう。
左のサイドで相手のマークがゆるいポジションで自由にやらせないと、この男は輝けない。
ネイマールともホビーニョともうまく絡めてないし、これが最後のセレソンになってもおかしくない。
期待のネイマールは、なかなかシュッチまで持ち込むシーンはなかったが、うまくDFを背にしてファールはもらうことができてた。
サントスでは切れのあるドリブルが武器みたいなんだが、それも見られず。
うまくアルゼンチンのDF陣に押さえ込まれた。
1トップ的な起用だったし、ここにマークが集中してくるのは当然だし、この男がもうひとつ上のステージにいくには、こういう試合で、結果を残さないと。
早く、このカナリア色のユニフォームを着て、ガンソとのコンビを見てみたい。
現状のコンディションでセレソンを選ぶなら、間違いなくトップにはニウマールを起用するはずなんだが、こちらはケガでもしてたのか。
ホビーニョもミランで輝けない日が続いてるし、調子だけなら、D・コスタの起用もあるはず。
ボランチではユーベで復活を遂げつつある、F・メロもここにいてもいい存在。
ただ、ルーカス、ラミレスとクラブで全くいいところを見せれない選手でも、なぜだかセレソンではそれなりのプレーができる。
これがブラジルの強みでもある。
代表でのプレーに喜びを感じてるし、仲間意識も高いから、こういうことがあるんだろう。
これが本物のセレソン・ブラジレイラではないし、こちらは、W杯までにチームを作り上げればいい。
アルゼンチンはメッシのATの一撃で宿敵に勝利することができた。
ただ、試合の内容はブラジルの方がよかった。
なんとかブラジルの攻撃を押さえ込むことができたが、すばらしい守備で押さえ込めたわけではない。
相変らず両ラテラルは高年齢だし、来年のコパ・アメリカまではこれでいいkまおしれんが、ここは早く若い選手を使っていかないと・・・。
いつまでも、サネッティ、エインセに頼るわけにはいかない。
中盤は、マスケラーノ、バネガ、パストーレのトリオだったが、カンビアッソがコンディションを戻してくると、バネガに代わって入ってくるはず。
この中盤は問題はない。
パストーレはこの試合ではそこまで輝くことはできなかったが、しっかりパレルモで成長してる。
ルチョなんかも見てみたいんだが・・・。
3トップはイグアインをセンターに右にメッシ、左にディ・マリア。
これも問題はないんだが、メッシの動きにマドリーのふたりがもっと合わせることができれば、破壊力は増すはず。
どうもここがうまく連携が取れてない。
メッシが中に入ったときに、ディ・マリアが右に廻るってのも見てみたい。
効果的なポジションチェンジができるようになれば、どの国もこの3トップを押さえ込めない。
この試合ではメッシはラベッシとのコンビがよかったし、ATの得点も、ラベッシのダイヤゴナルのあの動きがあったから。
こういう連携が見られ、中盤から、この3枚をコントロールできるようになれば、コパ・アメリカは優勝できるだろう。
 

スコア
0-1

<得点者> 
アルゼンチン   メッシ         

~愛丸's MVP~
メッシ(だいぶ代表でも輝くことができてきた。ただ、先発の3トップでは連携に多少の問題があり、ラベッシみたいなタイプとのコンビが今は合いそう)

イングランド-フランス(国際親善)

2010-11-18 15:06:01 | 各国代表戦
観戦日 11/18(木)       

愛丸’s チェック
ウェンブリーでの親善試合。
この週の代表戦は、このミッドウイークに1試合だけ。
各国リーグ戦の間に組まれた、このインターナショナルマッチデーに果たしてどんな意味があるのか。
これからEUROの予選も組まれておらず、再開するのは春。
リーグ戦が大変な中、ここに集中して戦う選手がどれだけいることだろう。
イングランドはホームだし、ケガ人が多い状況とは言え、若手でなんとか結果を出したいはず。
カペッロへの批判が大きくなってきてるし、ここは結果を残したい。
フランスはブランがやっとフランスらしさをよみがえらせてくれた。
完全にドメネクの毒は吐き出した感じ。
この調子で戦うことができれば、EUROの本選出場は簡単に決めれるだろう。

イングランドが、またしてもウェンブリーでやらかしてしまった。
EUROのモンテネグロ戦でも、この地でスコアレスドローを演じ、大ブーイングだったが、この試合はフランスに敗戦。
代表戦だったらいつでもウェンブリーは満員になる印象だったが、この試合もバックスタンドには空席が目立ったし、サポーターの代表離れが・・・。
この試合で、フランスを寄せ付けず、完勝を収めることができれば、また流れは変わったんだろうが、その悪い流れをますます悪くしただけ。
この試合、カペッロはキャロルをトップに、その下にジェラード、右にウォルコット、左にミルナー、ボランチ2枚はG・バリーとヘンダーソンを並べてきた。
右のSBはジャギエルカで、CBはリオとレスコット、左SBはギブス。
GKはフォスターだったが、クラブで、レギュラーじゃない選手がこの代表ではレギュラーというおかしな布陣が。
キャロルの活躍を考えたら、この1トップも問題ないんだが、ジェラードがトップ下というよりも、キャロルのパートナーとして振舞ってた。
果たしてこれが何を意味するのか。
ジェラードをトップとして起用する監督なんてカペッロしかいないだろう。
これがいい結果に繋がればさすがってことになるんだが、全く機能してなかった。
ジェラードが高い位置を取るから中盤からのパスが出てこないし、やることといえば、最終ラインからキャロルめがけてロングボールを放り込むことぐらい。
ここにきてイングランドの伝統的なサッカーを蘇らせようというのか。
愚の骨頂。
カペッロは無能な監督に成り下がってしまった。
ウォルコットをサイドに置いても、このスピードを生かすような展開にも持ち込めず、この男のコンディションにも問題が。
アーセナルで出場機会が少ないし、試合勘ってのも問題だった。
ミルナーもミルナーらしさがなかったし、代表デビューのヘンダーソンもサンダーランドでやれてるようなプレーは見せれなかった。
不慣れな右のSBをやらされたジャギエルカも良さが出せず、かなり苦労してたし、このシステムに選手の起用方は間違いだらけ。
ルーニー、ランパード、テリーとセンターラインの核になる選手が使えない状況ではあったが、それでも、これだけの選手がいる。
後半、やっと適材適所で選手を使うことができてたが、これでもチャンスは生まれなかった。
キャロルとA・ヤングを縦関係の2トップにした方がおもしろいし、ジェラードはレジスタ的に使った方が活きてくる。
カペッロが目指すサッカーってのがますます見えてこなくなった。
カーディフのFWボスロイドを召集し、キャロルに代えてピッチに送り込んだが、プレミアでプレーしてるいいFWは他にも多くいるはずなんだが・・・。
イングランドはこのカオスからいつ抜け出すことができるか。
一方、フランスは最高の形で今年の代表戦を終えることができた。
W杯であれだけ汚点を残したレ・ブルーも、終わりよければ全てよしって感じ。
ブランが短期間でチームをいい方に導いてくれた。
ベンゼマ、バルビュエナ、マルダの3トップはクラブでもやってるポジションでそのままこれを活かそうとしてるし、ナスリ、グルキュフの中盤での共存も可能。
守備ブロックもイングランドのバカのひとつ覚えみたいな攻撃を苦にすることなく、押さえ込めたし、強さだけが目立った。
ナスリがあれだけボールを引き出せると、ここからいいパスが出るし、前の選手はナスリとの呼吸を合わせれば、いいパスを受けることができる。
パスが流れるように繋がってたし、フランスのシャンパンサッカーがここに復活。
ただ、グルキュフは本調子になかった感じだし、この男が自分の力を発揮できるようになると、どこまでこのチームは進化するのか。
フランスの問題はベンゼマの代役。
この試合、レミ、オアロと後半の途中からテストされたが、まだ周りとのコンビも不完全だし、ベンゼマほどのポテンシャルも秘めてない。
ベンゼマを欠いても、同じレベルで戦えるFWの出現が待たれる。
 

スコア
1-2

<得点者> 
イングランド   クラウチ
フランス     ベンゼマ、バルビュエナ         

~愛丸's MVP~
ナスリ(広範囲に動いてよくボールを引き出せてた。グルキュフの調子がいまいちだったが、この男がこれだけやってくれれば質を落とさず、シャンパンサッカーを展開できる)

ストーク・シティ-リバプール

2010-11-18 13:10:54 | プレミアリーグ
観戦日 11/18(木)       

愛丸’s チェック
連敗を4でストップしたストーク。
ここブリタニア・スタジアムでは、その連敗をしてた頃のようなサッカーは展開しないはず。
熱いサポーターの声援に後押しされ、選手たちも気持ちのこもったプレーができてる。
ビッグ4と呼ばれるチームには相性はよくないが、ここは、なんとか魂で復調気味のリバプールにぶつかってもらいたい。
リバプールは前々節チェルシーに勝利し、勢いに乗るかと思われたが、前節は痛恨のドロー。
あの熱い魂は連続で発揮できないってことか。
ただ、F・トーレスは状態をかなり上げてきてるし、このエースが仕事をしてくれれば、勝ち点3を積み上げることができるはず・・・。

ストークが最高の戦いをやってのけた。
いつも通りの戦い方で、リバプールにいいところを出せず、2-0の完封勝利。
もうブリタニアの雰囲気は最高潮。
優勝が決まったかのようなお祭り騒ぎで、これだけ熱いサポーターがいてくれると、選手たちも手を抜いたプレーはできないだろう。
とにかく、ストークはデラップのロングスローにつきる。
リバプールも対策は練ってきてるんだろうが、それをも打ち破って、そのロングスローから先制点をゲット。
直接、誰かが叩き込んだわけではなく、この競り合いからのこぼれを粘ってつなぎ、最後はフラーが泥臭く押し込んだ。
ストークらしい点の奪い方で、この得点でチームが勢いに乗った。
リバプールがリードされたにも関わらず、効果的な攻めに転じれず、ここからもストークがペースを握ることに。
2トップがフィジカル重視でDF陣にプレッシャーを掛け、ここで苦し紛れに出したパスをカットする。
これがどれだけはまったことか。
こうなると、サイドのスピード豊かなふたりに預け、スピードの対応にいまいちなリバプールDF陣をまたまた混乱させた。
やることが何か特別なわけでもないんだが、それを徹底してやることにより、結果につなげることができる。
スローインさえ取れれば、それがFK以上の武器になるし、中には強靭な男たちが待ち構えてる。
リバプールだけでなく、そのチームもこれには恐れをなすだろう。
全く近代的なサッカーではないが、これがストークの魅力。
このフィジカルは攻撃だけでなく、守備でも発揮され、エンゴグなんか、この男たちの餌食になった。
好調のF・トーレスも力で抑え込み、リバプールに決定機を多く作らせなかった。
きわどいシュートを放たれるシーンもあったが、これはベゴビッチがしっかりセーブしてくれる。
これだけやれるチームが4連敗してたのが不思議なぐらい、最高のパフォーマンスを見せてくれた。
この戦いができる限り、ストークがFLCに落ちることはないだろう。
問題はリバプール。
あのチェルシー戦での勝利はいったい何だったのか。
イスタンブールで見せたような魂がやっと戻ってきたかと思われたが、戻ってきたのはあの1試合だけ。
前節も勝ちきれず、この試合は、明らかに格下のチームになす術なく敗退。
あの勝ち点3も、この敗戦で全く意味をなさないものに。
F・トーレスとカイトの2トップも2トップとして機能してないし、右にR・メイレレス、左にM・ロドリゲスと、せっかくチーム状況がよくなってきたところで、またホジソンはいじってきた。
このシステム変更がチーム状況をよくするとはとても思えない。
コンディションを上げてきたF・トーレスは1トップで活きてくるし、これを操れるのはジェラード。
なら、このふたりをもっと近くでプレーさせれば、得点が生まれるチャンスが増えるはず。
カイトはサイドでの守備も効果的にやってくれるし、R・メイレレスがサイドで輝くわけがない。
監督が自分のチームを崩壊に向かわせてる。
チェルシー戦でここからやれると選手たちも思っただろうが、どうしてそれをいじる必要があったのか。
このメンバーでオーソドックスな4-4-2は向いてない。
決定的な2点目はジェラードのロングフィードをカットされてからのカウンターだったし、ここにこのダメなリバプールの全てが凝縮されてる。
リバプールがこのままずるずるいくのを見たくないが、監督を代えない限り、この現状は続くはず。
F・トーレスの状態がいいうちに4-2-3-1に戻して戦わないと、ほんとに大変なことになってしまう。
 

スコア
2-0

<得点者> 
ストーク・シティ  フラー、K・ジョーンズ         

~愛丸's MVP~
フラー(最後はちょっと熱くなってイエローをもらう展開だったが、この男の前線からのプレッシングがかなり効いてた。泥臭い得点もこのチームらしかった)

アストンビラ-マンチェスターU

2010-11-18 11:04:48 | プレミアリーグ
観戦日 11/18(木)       

愛丸’s チェック
現在10位と期待を大きく裏切ってる感のあるビラ。
それでも、勝ち点の差は5位とは1試合でひっくり返る状況だし、一気にジャンプアップしてもおかしくない状況。
前線の核になる選手をケガで欠き、中盤の選手も若手に頼るしかない現状を考えれば、よくやれてるのかも。
この苦手ユナイテッド相手に結果を残すことができれば、大きな自信になるはず。
ユナイテッドはここまで未だ無敗。
12節を終えた段階で無敗だったのは、プレミアになってユナイテッドの新記録らしい。
それでも、どこか不安な点が多いのはどうしてだろう。
勝利よりもドローの方が目立ってしまってるからか。
こちらもケガ人が多く、ベストの布陣で戦うことができないが、この負けない戦いを続ければ、いつかこれが結果に結びつく。

ビラは若手中心のメンバー構成ながらよく戦った。
アグボンラホールとA・ヤングの2トップに、右オルブライトン、左ダウニング。
ここまでは予想ができる布陣なんだが、中盤のセンターにはバナンとホッグという若手のコンビ。
ホッグにいたってはこれがプレミアデビュー。
そんな若手を起用しないといけなぐらい、チーム事情が苦しいってことか。
この中盤のふたりが経験のなさを露呈してた立ち上がりこそ、危なっかしい場面が多かったが、時間の経過とともに、これも改善されていった。
ユナイテッドのミスも多かったし、それに助けられた感も。
それでも、難しい試合ではあったが、よく最後まで戦うことができた。
このふたりは、この試合でかなり自信がついただろう。
自信がついたのは、オルブライトンも同じだろう。
右サイドで、あのエブラ相手に、主導権を握ることができた。
カウンターから貴重な2点目もゲットできたし、この男の仕掛けが、チームの活力になったのは間違いない。
まだまだ成長していきそうで、これから、この男のプレーを見るのが楽しみに。
ビラは、サイドで主導権を握り、左右からクロスを入れる展開に持ち込むケースが多かったが、中が、アグボとA・ヤングではちょっと高さ勝負には弱かった。
あれだけいいクロスを供給できたことを考えれば、ヘスキーかカリューがいてくれたらと、残念に思う。
それでも、スピードを活かしたカウンターから2点を奪えたし、これは、アグボとA・ヤングの力を十分に発揮できたってこと。
2-0となったことを考えれば、この試合で勝ち点3が欲しかったが、ユナイテッドの意地に屈してしまった。
守れると踏んだんだろうが、あの鬼気迫るユナイテッドの攻撃はさすがというしかない。
試合終了時に、ビラパークから大きな拍手が送られてたことを考えれば、誰もが満足した結果だったんだろう。
気持ちの伝わってきた試合だったし、ヤングビラにとって自信もついた試合になったはず。
ユナイテッドは、大人のサッカーを展開し、ここでも負けることはなかった。
2-0を追いついてのドローだし、これは大きなドローになったはず。
それにしても、サー・アレックスは、追いかける状況になって2トップを外し、マケイダ、オベルタンを投入。
最近、攻撃的な選手をむやみに投入し、バランスを崩すだけで、点が取れないって采配を振るうビッグクラブの監督をよく目にするが、サー・アレックスは違った。
相手の守備陣を考え、それで中盤を厚くして点を奪いにいく。
この選手交代で結果を出すんだから、監督も、それに応えた選手たちも立派。
この選手交代前のユナイテッドを見てると、点なんか取れないだろうと思われてたが、それがどうして残り15分で2点をゲット。
1つ目はマケイダが豪快に叩き込み、同点弾はヴィディッチのダイビングヘッド。
久しぶりにヴィディッチの魂のこもったヘッドが見れた。
こちらもビラ同様若手をメインにした布陣しか組めない状況だが、それでもユナイテッドの魂はチーム全体に行き届いてる。
この選手交代をしなくても、ベルバトフが仕事をしてくれれば、問題なかったんだろうが、この男が未だブレーキに。
点に絡む動きが少ないし、ルーニーの代役どころか、チチャリートよりもインパクトがない状態。
サー・アレックスもどこまで我慢して使うのかわからないが、2トップにこだわるならマケイダとチチャリートのコンビが生きがいいし、可能性もやる気も上。
実際、CLのバレンシア戦では結果を残せてるし、ここらで、ベルバトフに見切りをつけてもいいかも。
 

スコア
2-2

<得点者> 
アストンビラ   A・ヤング、オルブライトン
マンチェスターU マケイダ、ヴィディッチ         

~愛丸's MVP~
A・ヤング(オルブライトンの活躍も捨てがたいが、2点に絡んだことと、守備への貢献でこちらが上かと。試合終了間際まで守備に戻って走り回る姿に感動した)

バレンシア-ヘタフェ

2010-11-17 15:31:32 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/17(水)       

愛丸’s チェック
前節、セビージャに破れ、順位も5位に転落したバレンシア。
首位にい頃が懐かしい。
CLも戦いながらだし、この新生バレンシアではちょっと二足の草鞋は厳しいのか。
ただ、CLでがんばるより、プライオリティを置いてるのは、間違いなくリーガ。
それなら、連敗をすることは許されない。
ここで、いつものバレンシアではないことを証明してもらいたい。
ヘタフェもちょっと深刻なチーム状況。
コパ・デル・レイもアウエーゴールの差でやっとセグンダのチームに勝てる始末。
バルサ戦も全くいいところがなかったし、本調子にはほど遠い。
主力を抜かれることはもう慣れてるだろうが、それでも、今シーズンはちょっと苦しみすぎ。
こちらはELの負担がかなり大きそう。

バレンシアは、お世辞にもいいサッカーを展開しての勝ち点3とは言えないが、それでも、連敗しなかったことは大きい。
アドゥリス、ソルダードの2トップで、この試合はオーソドックスな4-4-2。
ホアキンが右、左がマタと、ここまでの4-4-2を使ってるチームはそうはいないだろう。
クラシカルなシステムが今のバレンシアに合ってると、エメリが踏んでのこと。
その4-4-2が見事にはまったって感じではなかったが、両サイドアタッカーに切れがあったし、その点でなんとかヘタフェを押さえ込めた。
ホアキンはまだあのドリブルが通用することを見せつけたし、マタは中へ入ってゲームをコントロールすることがだいぶ板についてきた。
マタはマテューとの縦の関係がよく、こちらはふたりでこのサイドを攻略。
そのマテューが前半でケガで退くことになったが、ここはJ・アルバがその代役を果たした。
守備面では前者に劣るが、攻撃に関しては、後者が上。
うまくマタと絡んでたし、後半の途中からはビセンテがここに入ってきたが、ふたりのコンビはまずまず。
ただ、これはあくまでバレンシアに限っての話だし、ビッグクラブとはまだ互角に渡り合えるレベルではない。
もっともっと磨きをかけないと。
コンビとしてよかったのが、ドブレ・ピボーテ。
この試合は、アルベルダとT・コスタのコンビ。
アルベルダが守備的な振る舞いをすれば、T・コスタは展開から自ら前に出るプレーも見せてくれた。
この試合、初めて自分が上がったシーンでしっかり得点も決めれたし、やっとT・コスタ本来のプレーができた感じ。
走りこんできての胸トラップからダイレクトで押さえの効いたいいシュートを叩き込んだ。
この先制点でバレンシアは楽になったし、この男にとっても、チームにとっても大きな得点に。
T・コスタは、FKからもアシストをしたし、この男の活躍でもぎ取った勝ち点3かも。
前半、ヘタフェにサイドを攻略されるシーンもいくつかあったが、ここも試合中に修正できてたし、モヤも久しぶりのリーガでの先発だったが、いいセーブをいくつか見せた。
セサルの安定感にはまだ遠いが、マジョルカであれだけやれてた選手だし、試合勘が戻り、自信を取り戻せば、レギュラーでやれる存在。
ミッドウイークのコパ・デル・レイで2ゴールのデビューを果たしたイスコが、この試合途中出場で、リーガデビューを果たした。
下がり目のFWタイプで、アドゥリス、ソルダードとも互換性はありそう。
左からのパスを中で受けてシュートにいくシーンもあったが、これは足元にボールが入って、うまく自分のタイミングでシュートできてなかった。
ここで決めれるようなら、バレンシアの将来が開けたんだが・・・。
ただ、何か持ってるものを感じたし、もっとプレー時間を与えてやってもいいはず。
縦の2トップという新しいオプションもできるし、今後を見守っていきたい。
ヘタフェは、この試合も元気のないままだった。
A・コルンガが戻ってきても、攻撃は活性化されなかったし、マヌも立ち上がりにいいドリブル突破を見せただけ。
期待のパレホも、高い位置でボールを持てる状況だったら、なんとか仕事ができるんだが、押し込まれてプレーの位置が下がると、よさは半減。
ここがパレホ本人にしても、チームにしても課題に。
うまくパレホを高い位置でプレーさせる時間が長くなればチャンスも増えるし、ここがうまくできるかどうか。
なんとかバレンシアを1点で押さえることができてたが、点を取れる気配もなく、ずるずると時間だけが過ぎていった印象。
そうとう疲れがたまってるみたいだし、今のヘタフェにはウンイターブレイクが待ち遠しいことだろう。
 

スコア
2-0

<得点者> 
バレンシア   T・コスタ、D・ナバーロ         

~愛丸's MVP~
T・コスタ(ようやく、この男がチームのために輝くことができた。左足の精度はかなり高いものがあるし、3列目からの飛び出しが多くなれば、得点も増えてくるはず)