アホッ！マダヤッタンカ？！・・・？

例の　逃げ損ねたのが明白なのに　ISO審査員に会わなかった マヌケ社長、ISO9001(品質)は面倒やなぁ、という感想を　かねてから抱いていましたので、ISO14001(環境)の認証には　躊躇していました。顧客からの　環境関連要求も次々でてきたが、面倒意識が　先だって　何もしませんでした。
ところが、出入りの小規模業者も　“環境認証”　を取り始めました。そこで　仕入れた耳より情報、“シャチョーハン、京都には　KESゆうて　ISO14001の簡易版がオマしてなぁ　これは認証が早いし、安いし、簡単や、よろしオッセ！”
ン？そう言えば、“環境認証”　取ったら　工場敷地の資産価値も上がるやろうし、法規制の免除もあるやろう、などと勝手に思い込み＊、社内に　KES認証の事務局を設置し　活動を開始させた。事務局長は　建設会社出身の口うるさい男にして　任せたつもりでいました。

で、事務局からは　年度初めは予算申請や、活動のキックオフだのナンダカンダと暫く　うるさかったのですが、ここ1，2ヶ月音沙汰なしになっていました。まぁ、これで　すっかり認証が取れるところまで行っていたものと　思い込んでいたところ、環境活動のための組織作りをしたいから　正式な人事発令をして欲しいなどと　人事部長まで動員して、また面倒なことを言ってきた。
ここで一喝　“アホッ！認証取得　未だヤッタンカ？！”　組織案を持って来た一同・・・・・唖然、呆然、愕然！

ですが、この社長、その事務局からの宿題となっていた“環境方針”も　未だ出していませんでした。部下にお任せで　全てが上手く運ぶ　とお思いのご様子。おまけに自分の会社を　小規模業者ステップ1と同じにお考えでの誤解。日頃は、自分の会社を名門中堅企業と思っていたり、“俺の知らんとこで勝手なことするな！” と言っている癖に身勝手！この会社のような中堅会社になるとKESでもステップ２と言ってISO14001一歩手前の規格への認証となるなど　ご存知なかった。

こんな話を聞かされて また会社が 嫌になったと その会社の知人は話していました。

KES：京（みやこ）のアジェンダ21フォーラム(京都市)が主催する　簡易版環境マネジメントシステム。小規模業者用規格のステップ1(全くの簡易版)と比較的おおきな中規模企業用のステップ２(ISO14001に近い)がある。他にはこれに倣った こうべ環境フォーラム(神戸市)が主催するKEMSが有名。その他の自治体のもある。KES、KEMS等は相互認証可。日立グループが　提唱としているHI-KESもこれらと同じ。

＊ISO14001の認証やKES,KEMS等の　認証を取っても法規制の免除は一切ありません。逆に、これらの環境マネジメント・システムでは　法規制遵守の手順が最重要課題。