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寒さ到来 晩秋の大菩薩嶺 日本百名山(14/100)

2009年11月03日 | 登山・ウォーキング

 天気予報は、今年イチバンの冷え込みだから山のレジャーは注意せよ、と注意喚起している。九州の韓国岳では小学生が遭難する悲しい事故も起きている。そんなに急に寒くなるのかな、と密かに思いつつもちょっと慎重にならざるを得ない。そんな木枯らし一号が吹き荒れた晩にボクらは山梨の大菩薩嶺へ向ったのであった。

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 今回も前夜からの車中泊である。国道20号線沿いにある道の駅「甲斐大和」へ到着したのは23時半頃、既に数台がお泊り状態であった。ここはあまり広くはないし、国道沿いなのでトラックのウナリ音が聞こえるものの、比較的静かで車中泊には向いているかもしれない。トイレが綺麗なのが嬉しい。翌朝は5時起床、車内でもぞもぞ起きるのをためらいながらも身支度を整え、朝ごはんのオニギリを食べて6時過ぎには出発。登山口である上日川へ向った。

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 登山口の上日川まで向かう林道を走っていると、鹿が2組ほど出迎えてくれた。というか驚いて逃げていった、というのが正確なところ。駐車場へ車を置いてロッヂ長兵衛の脇から登山開始だ。昨夜に降った雪が路肩を白く化粧している。朝日を浴びてとても綺麗だ。ただし空気はピーン!と張りつめていて緊張感がある。冬到来だなぁ~とつくづく感じてしまう。

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 足元はうっすらと雪が積もっており、霜柱もご覧の通り、立派な柱を立てていた。

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 福ちゃん荘という山荘まではなだらかな斜面である。この辺りの山荘は東アルプス楽集国に参加しており、宿泊するとスタンプがもらえる。ちなみに東アルプスという名称は勝手に名乗っておられるだけである。やがて登山道は角度を上げて行き、高度を稼ぐごとに景色が素晴らしくなる。この日は寒いけど澄んだ空気が何処までも景色を見せてくれた。毎度のことながら富士山の堂々たる風貌は脱帽だ。どーよ?って感じでそびえているのだ。

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 息が切れ切れになる頃に山頂付近へ到着する。大きな岩がゴロゴロと重なり合った雷岩という場所だ。ここから10分ほど行くと山頂の大菩薩嶺だ。ただしココが山頂?という感じの眺望もない場所なので、皆さん適当に写真を撮ったらさっさと失礼する感じだ。でも2056mの標高は堂々としている。深田久弥氏はここを大菩薩岳と表記しているが。何故「嶺」と言われるようになったのかは諸説あるようだ。

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 昨夜は相当寒かったらしく、霧氷が見られた。空気中の水蒸気が氷点下の中で枯れ枝にぶつかり結氷する現象とのこと。青空とのコントラストが非常に綺麗だ。早朝だったので見れたのかもしれない。

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 気温は低いものの、お日様が当たればポカポカと暖かく、風もそれほど吹いてないので快適な稜線歩きである。進行方向右手には山梨の山々、左手には奥多摩の山々が広がっていてご機嫌なトレッキングだ。

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 中でも富士山は前出した通り本当に優美かつ存在感がある山容だ。これが日本一の山だ!というのが出来過ぎなくらい良いカタチをしている。

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 いくつか小さなピークを越えていくと、やがて大菩薩峠へ到着する。山頂の大菩薩嶺よりはるかに賑わっており、ここが中心だぜ!という雰囲気満々だ。ここには介山荘という山小屋があり、記念にバッチを購入した。今回は更にここから小金沢山を目指す計画だ。

上日川峠 → 福ちゃん荘 → 雷岩 → 大菩薩嶺(山頂) → 雷岩 → 介山荘(大菩薩峠) → 熊沢山 → 小金沢山 → 熊沢山 → 上日川峠

こんな予定を組んでいた。

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 大菩薩峠から先に進む。左手には奥多摩湖の端っこが見えてきた。更に奥には都心が見える。あのビル群は新宿だろうか?夜景も綺麗に違いない。

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 右手には山梨の明峰が立ち並ぶ。南アルプスの山頂付近は白くなっていた。大菩薩湖のブルー、紅葉、空のブルー、遠くの山々、ホントいつまで見ていても飽きない。

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 景色ばかり見とれてしまうので、中々先に進まず、本当はこの先の小金沢山でお昼にするつもりだったが、その手前の熊沢山を越えた眺めの良いところで少し早いがお昼にすることにした。時間的にもこの時期は日照時間が短いので、小金沢山往復は実は不安があったのも事実。暗くなってからの下山は避けたかった。景色にも満足したし、お手軽にこれるところなので、またの機会にチャレンジすることにして、さぁお昼だ。今日のメインは「カップヌードル キムチ&チーズ」だ。寒いときには持ってこいのカップ麺だ。これはオススメです。

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 食後のコーヒーでまったりとし、さて下山しますか、と歩き始めた頃、ふと気付くと八ヶ岳が姿を表した。雲がゆっくりとその姿を焦らしながら見せるように動いていく。

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 熊沢山から上日川峠までの下山コースを降りていく。段々と眺望が悪くなるのが惜しい。途中に写真のような表示が・・・おいおい、そりゃないぜ。でも特に迷うこともなく降りれましたので。心配はない。

 13時半にはスタートした登山口まで戻って来る事ができた。帰りは国道411号を奥多摩方面に向って、青梅街道を使うコースで戻ったのだが、青梅からはすごい渋滞。事故もあったようで抜け道もビッシリであった。今回はいつもの登山仲間のT氏は不参加であった。というのも本来は一緒に行くはずだったのだが、仕事が入ってしまったのだ。しかしそこは抜かりなく反省会のみ参加ということで、夕方待ち合わせてグラスを傾けたのであった。

 都内から行ける比較的お手軽な百名山、大菩薩嶺。この晩秋の景色は素晴らしいの一言。また来年も同じ頃に訪れてみたいと思っている。ビギナーの方にも比較的チャレンジしやすい山なので、是非ともお試し頂きたい。