CozyConer

サッカーやグルメや旅行やキャンプや…日常のちょっとしたことをつらつらと。JリーグのFC東京を強烈に応援しています。

これぞ奥多摩、御前山

2009年11月08日 | 登山・ウォーキング

 東京の秘境、奥多摩。ここの代表的な山は、奥多摩三山と呼ばれ、「大岳」「三頭山」、そして「御前山」がそれに当たる。「大岳」と「三頭山」は既に登っているが、「御前山」は中々チャンスがなく、何度か計画しては天気が悪かったり、都合が付かなかったりして登れずにいた。晩秋の11月8日にそのチャンスが訪れて初登頂することができたので、ご紹介したいと思う。

P1020260

 JR青梅線の最終駅、奥多摩。ここからバスに乗り継いで20分程度で、奥多摩湖へ到着する。今回のスタート地点だ。正式な名称は小河内貯水池で多摩川を堰き止めている。利根川水系がメインである都民の水瓶のサブタンクの役割を担っている。ダムの上は歩道になっており、自由に散策することができ、ここからの眺めは素晴らしい。ダムを渡りきった辺りに御前山の登山口はある。

P1020263

 以前、大岳に登って、鋸尾根から奥多摩駅を目指していたとき、目前にとても綺麗な容姿の山があった。それが御前山であった。いつか行こうと思っていたので、楽しみでもあったが、いきなりの急坂からのスタートであった。ちょっとはきついとは聞いてはいたものの、容赦ない急登が続く。少々平になったかと思えば、またその先に壁のような急登が…。標高1405mではあるものの、中々侮れない山だ。

P1020267

 樹林帯の中をひたすら高度を上げていく。あまり眺望は期待できないが、途中のサス沢山付近では視界が開け、眼下に奥多摩湖を見下ろせる。ここまで登ってきたんだな、と実感できる場所だ。この日はちょっと雲が多くて良い天気ではなかったが、それでも紅葉が綺麗であった。

P1020274

 しばらく尾根道を歩くが、またしても壁のような急登が目前に迫ってくる。えっちらおっちら登っていくと、御前山手前のピーク、惣岳山へ到着した。もう息も絶え絶えな感じ。思わずベンチに腰を下ろして休憩してしまった。

P1020275

 もう御前山はすぐ近くだ。20分程で山頂へ到着した。この辺りからは妙に登山道が整備されていて歩きやすい。既に何組かが楽しそうにお昼にしている。ちょっと肌寒いけど気持ちの良い山頂である。

P1020278

 待望のお弁当の時間だ。もう腹ペコで、何度も気を失いそうになったが、山頂に着いたとたんにそのピークが過ぎてしまっていた。でもアルミ箔から顔を出したオニギリを見たとたんにお腹が「グ~」となったから正直なモンである。今日のお弁当は炊き込みご飯のオニギリとインスタントの味噌汁。いやぁ~美味しかった。ボクらの隣のグループは数人で鍋を囲んでワインやら日本酒やらを堪能されていた。ちょっと羨ましかったなぁ~。

P1020290

 食後にコーヒーをドリップして、いつものようにまったりと過ごしたあと、さぁ下山開始だ。帰りのルートは非難小屋を経て、境橋のバス停へ降りることにしてある。途中、分岐をいくつか通るのだが、どういう訳か登山道を外れて林道に出てしまった。そのうちまた登山道へ復帰できるだろう、と林道を歩くが、そのうち未舗装だったのが立派な舗装道路となり、車も結構往来するような道になってしまった。アレ?間違えたかな?地図を見ると、最後の方は林道を歩くようになっているが、何故かほとんど林道を歩いてしまった。車が通れる道なので、あまり急勾配ではないが、その分遠回りになる。林道を歩くと時間がかかるのだ。ちょっと損した気分。

P1020294

 それでも景色は奥多摩らしい山々が連なった景観を堪能できた。やがて国道411号に出るのだが、若干予定した時間より早めに着いた。まだバスの時間まで余裕あるな、と思いきや、ちょっと先のバス停にバスが停車しているではないか。あわてて走って乗るが、超満員。どうやらひとつ前のバスに乗れたようだ。通勤時よりもはるかにギューギューな車内でバスに揺られること15分程で奥多摩駅に到着した。

 駅前の売店でバッチを購入。これまで登ったことのある三頭山と川苔山のバッチもあったのでまとめて購入した。そして忘れてならない缶ビール。冷たい一番搾りを買って、東京行きの電車の中で乾杯した。今回の御前山、奥多摩三山の中では標高の割には一番登り応えがある山のように思える。奥多摩らしい山といえばそうかもしれない御前山であった。トレーニングには向いているだろうな。