CozyConer

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箱根の山は天下の険

2008年03月09日 | 旅行記

P1020841  良く晴れたこの土日、関東地方の有名な観光地から、今や世界的にも有名な観光地になった箱根まで1泊の旅行を楽しんで来た。新宿駅から小田急線の急行に乗り込み、まずは小田原で下車。この時点でお昼過ぎだったので、地魚料理の店にて海鮮丼を平らげた。食後は例によって運動を兼ねて、小田原城まで散策に出かける。応永24年(1417)、大森氏/北条氏によって築城され、後に豊臣秀吉らに落城し、世に言う天下統一のきっかけを作ったと言われる名城である。残念ながら付近は改装工事などを行っており、ちょっと風光明媚なとは言い難いところではあったが、中々立派なお城であった。梅の花もちらほらとほころび、春になった感じがする。

 1時間ほどの散策で小田原駅に戻り、箱根登山鉄道にて強羅方面を目指す。小さい車両に観光客満載でかなりの急勾配を登って行くが、小ぶりなのに力強い感じが男気を感じるではないか!すごいぞ箱根登山鉄道!3回ほどスイッチバックを繰り返して急勾配を登って行った。途中、宮ノ下と言う駅で下車して、レトロな街並みを散策だ。この辺りは昔から外国人が多かったとのことで、ちょっとモダンな建物が多い。そのひとつの喫茶店に入って休憩してから今日の宿泊地の強羅を目指した。 P1020757

 翌日は、ホテルの目の前からケーブルカーに乗り込み、箱根の主要な観光スポットを巡ってみることにした。このケーブルカー、フランス産らしく、とってもお洒落な車体だ。今回は、新宿からの往復乗車券が付いている箱根フリーパスを使っているのだが、これが中々お買い得である。小田原までの小田急線の往復乗車券、更に小田原から先、系列会社や提携会社の電車、バス等が乗り降り自由。あっと言う間に元が取れてしまう。この日もケーブルカーからロープウェイを乗り継いだのだが、芦ノ湖の遊覧船まで乗れてしまうのだ。さて、そのロープウェイの大涌谷駅を途中下車して、箱根と言えばここでしょう!という位メジャーな大涌谷を散策してみた。昨今、中国からのリッチマン観光客が必ず訪れると言われている大涌谷。なるほど確かにたくさん居られるではないか。アジア系だけではなく欧米人の観光客もたくさん来られてて、皆一様に真っ黒い温泉卵を貪り食っていたのが印象的であった。

P1020866  しかし大涌谷はすごいね!歩いて硫黄の香りの中を散策するよりロープウェイからの眺望がもうなんとも言えずに迫力がある。早雲山側から登ると右手に富士山、左手に大涌谷が一気に広がり、乗客たちはそれぞれ喚起の声を上げる。そしてこの辺りから風が一段と強くなり、ゴンドラがゆらゆらと揺れるのだ。マジで怖い。大涌谷から更にロープウェイを乗り継いで、桃源台という芦ノ湖の北側へ降りることにした。もちろんフリーパスなので乗り放題だ。眼下には芦ノ湖が見えて来るが、先ほどの眺望が印象的であまり感動的ではない。割と冷静に景色を見ることができる。桃源台からは湖の南の端まで遊覧船で船の旅だ。船は海賊船を模造しており、見るからにケバイ船なのだが、先日観た映画、「パイレーツ・オブ・カリビアン」に影響されて、キャプテン・ジャック・スパロー気取りになってしまう・・・

P1020892 箱根町で下船すると丁度お昼時だ。元箱根まで旧東海道を北上する。観光案内ブックに載っていた蕎麦屋で昼食を取り、更に旧街道を進む。ここから恐らく普通の観光客はバスを使って箱根湯本方面に向かい、ロマンスカーで帰る、っていうルートだろうが、我々は江戸時代の雰囲気をかもし出す旧東海道をしばらく歩いて行くことにした。石畳で整備された旧道は、時折現国道1号線と交わりながら江戸方面に延びている。元箱根付近はまだ標高が700m近いので、旧道の至る所が残雪となっていた。かなりの急勾配だが、湯元に向かっているのでずっと下り坂だったのがラッキーだった。途中ですれ違ったオジサン、息も絶え絶えに登ってきたので、「この先雪が残ってて危ないですよ」と声をかけた。すると3日前に日本橋を出発して歩いてきたとのこと。現代版弥次喜多道中である。すごいなぁ~、いつかはチャレンジしてみたいなぁ~と思ってしまった。 今回は畑宿という町まで旧道を使ったのだが、7キロちょっとの行程ではあるが、江戸時代の旅姿をちょっとだけ感じることができた。この石畳の旧街道、杉の木が両脇に植えられてあるのだが、これも徳川幕府の計らいによって、旅人を直射日光から防ぐ為のモノであったと途中の縦看板に書かれていた。昔の人はこの峠を越えて伊勢神宮、果ては京の都などを訪ねたんだなぁ~、それもトレッキングシューズなんて履いてないのによく歩けたもんだなぁ~と感心すること一しきりであった。畑宿からはバスに揺られて箱根湯本駅まで出て、そこからは優雅にロマンスカーで帰路についた。

 箱根は割りと近いのであまり行く気になれなかったのだが、ちょっとハマりそうな感じだ。また近いうちに行ってみたいと思う