活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

おシャカ様の宣言

2022年06月09日 | 仏教

今から二千五百年以上前におシャカ様は「我と大地有情(だいちうじょう)【世界のあらゆるもの】と同時に成道(じょうどう)【悟りを得る】した」とはっきり宣言されました。

 

その内容の正しいことは弟子によって証明され代々受け継がれ今日に至っているのです。

 

それが「私たち衆生の今の様子」ということなのです。

 

これからではありません。

 

「自分と大地と何時も成道している」ということです。

 

しかし誰もがその事を信じられないと思います。

 

しかし、信じてもらわなければいけないということなのです。

 

そういう事が今日まで伝わってきている訳です。

 

ですから私たち衆生一人一人が「おシャカ様の宣言」された内容の正しさを「証明」し、安心して「報恩と感謝の日常生活」を送るべきではないでしょうか。

 

お経にも「初めて知る、衆生本来仏なることを」と、はっきり示されています。

 

修行して初めて知るのです。

 

「今」は何時でも「今」です。

 

因と果の間に”スキマ”は有(在)りません。

 

おシャカ様が宣言された「事実と今」があるだけです。

 

ですから「今」をはっきりと自分のものとすることが大切なのです。


農耕民族と狩猟民族2

2022年06月07日 | 随感

日本は「島国」である事に因って、「女性性」の特性である「助け合う心」と「団結力」は、特に戦後欧米諸国、特にアメリカに比べて、「女性性」としての意識があり、外敵(征服しようと画策する民族)から守られて来たと思います。

 

日本は逆に言えば、「島国」と云う「逃げ場の無い場所」なので、お互いが助け合わなければ生き長らえる事が困難だったのではないかと思います。


農耕民族と狩猟民族1

2022年06月05日 | 随感

一般的には、「農耕民族」は「女性性が強く、集団を好む「草食系」です。

 

基本的に備蓄する事を思考し、食べ物が残りわずかになっても、それを出来る限り「平等」に、分配しようとします。

 

「狩猟民俗」は、「男性性」が強く、核家族を好み、「肉食系」です。

 

どちらの民族も、餓死寸前の状態になった時には、大半の方が「利己」に走り、他人から奪ってでも、食べ物を確保しようとするものです。

 

「日本は代表的な農耕民族」です。


他人を労わる

2022年06月03日 | 随感

人間は基本的に、飢えから解放された状態にならなければ、「他人を労わる思い」が、生まれにくいものです。

 

人間の欲が、ある程度の領域まで満たされて、「理性」が本能に勝る状態にならなければ、本当の意味での「他人を労われる思い」が、生まれにくいものです。

 

其の最も基本となるのが、「食べ物」を確保することです。

 

世界中に蔓延している「飢えと貧困」を、無くす努力が必要となって来ます。

 

「集団の想念」が出て来ると、「大難」を「無難」には出来ませんが、「小難」にする事が出来ると思います。


宗教の目的

2022年06月01日 | 法理

動物としての人間の本能は、「貪欲さ、強欲さ」と云うものがあるため、其れを知っていた先人たちは、人間の動物としての本能を、「理性」で抑え自分を律するために、「宗教」を創ったのだと思います。

 

宗教(信仰とは別のもの)の教義に共通しているのは、「快楽に溺れてはいけない」と云う事であり、「宗教本来の目的」は、「神仏の教え(真理)」から目を背け禁欲的にそれを体現していく事なのです。

 

キリストやソクラテスと同じように、「道(真理)」を究めていった時に、最終的に其処に待っているのは、「死」と向き合う事だったのです。

 

人間としての存在意義について、「疑問」を持たなければなりません。

 

人間は本来「地球の管理者」なのです。