活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

人類の究極の課題3

2022年02月21日 | その他

仏教では「人類の究極の課題」である、この疑問の起こる波を、「無明の煩悩」と、説いているのです。

 

この「無明の煩悩」が、滅しない限り人間の苦悩も、完全に救う事は出来ないのです。

 

例え沢山の人が研究を重ねて、仏教に同一な結論に達し、各自が理論的に決定しても、彼等自身が「真理」は此れで善いのかと、自問自答する時、真面目な正直な考えを持つ人であれば、あるほどに自分自らが迷うのが、落ち着く処ではないでしょうか。

 

この様に考えてみれば見るほどに、人間は迷いに迷いを重ねて、浮かぶ瀬も無き哀れなる者と成ります。

 

これが人間を苦しめ悩ます処の「無明の煩悩」なのです。


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