活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

三つの弱点1

2023年06月11日 | 法理

人間(にんげん)の執着は何時頃から始まったかというと、お父さん、お母さんの因縁によって私たち衆生がお母さんのお腹の中に托生(たくしょう)した時から生への執着というものが入ります。

 

これは自分とか自分じゃないということに関わりなく、働きとして執着というものが有(在)るのです。

 

そういうものが胎内で容(かたち)作られてきて、そうしてそのまま誕生して来るという訳です。

 

この事を仏教では「業因」といっています。

 

ですから、「不知不識生(ふちふしきしょう、しらずしらずに生ず)」なのです。

 

私たち衆生は「三つの弱点(惜愛、自体愛、当生愛)」を持っています。

 

これが苦の根源になっているのです。

 

生きている今の現実には誰もが、そういう事はあまり考えないで生活しているだけなのです。


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