活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

人類の究極の課題4

2019年09月22日 | 法理

「人類の究極の課題」を解明しようとして、おシャカ様は「出家」された

のではないでしょうか。

 

おシャカ様は当初は人間的な生活の凡てを尽くして、訓練修行されたのです。

しかし、「無条件で満足できる道」が得られず失望されたのです。

 

その結果おシャカ様はさらに「自分自身が自らの真相を省みられた」のです。

(今で言えば問題意識を持たれたのです)。

 

そして今日までの問題は凡そ「認識自体が認識上に在って認識自体の自在なる

活動(働き)のために、惑わされてそこから一歩も出ることがなかったこと

気付かれたのです。

 

別の言葉で言えば従来の私たち衆生は「識が錯覚(本来自分のないことを

在ると認めること)による誤りを誤りと知(識)らなかったのです。

 

今日の私たち衆生もまた、この誤りを知(識)らずに識に惑わされているのです。

この発見こそ、おシャカ様の偉大なる前人未到の田地であり「人類の究極の

課題」である「無明の煩悩の源」を発見するキーポイントだったのです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。