活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

人類の究極の課題3

2019年09月21日 | 法理
仏教では「人類の究極の課題」である、この疑問の起こる源を「無明の煩悩」
 
と説いているのです。
 
 
この「無明の煩悩」が滅しない限り、人間(にんげん)の苦悩を完全に救うことは

出来ないのです。
 
 
たとえたくさんの人が研究を重ねて仏教に同一な結論に達し、各自が理論的に
 
決定しても、彼等自身が「真理」はこれでよいのかと自問自答する時、真面目な
 
正直な考えを持つ人であればあるほどますます疑問が起き、自分自らが迷うのが
 
落ちつくところではないでしょうか。
 
 
このように考えてみればみるほどに、人間は迷いに迷いを重ねて浮かぶ瀬もなき
 
哀れなるものとなります。
 
 
これが人間を苦しめ悩ます処の「無明の煩悩」なのです。

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