おシャカ様が布教をしていた時分、段々と多くの人が
集まってきました。
その中には、色々な”クセ”を持った人があり、そういう
人達が弟子になったので、その度毎に必要に応じて
一つずつ戒律が設けられました。
集団で修行する上においては、修行者がお互いに迷惑を
かけることのないように、「これだけは注意して
いきましょう」という考えの元に戒律が生まれました。
かつて仏教が非常に栄えた国々では、現在この戒律だけが
守られています。
そして、その戒律を守っていくことがおシャカ様の精神を
そのまま行じているものだと、誤って理解されています。
しかし、この戒律も「修行」という中心がなければ何の
意味もなくなると思います。
おシャカ様の説く戒律は「仏教道徳」です。
「守らなければならないことを守る」とは、
「今の事実」に自らの考えで一切手を加えない
ことです。