活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

廓然無聖1

2019年05月01日 | 

インドからやって来た達磨大師に武帝(ぶてい)が問いました。

「如何なるか是れ聖諦第一義(しょうたいだいいちぎ)」と。


聖凡対立しているので真諦(しんたい)を問うたのです。


達磨大師一声して「廓然無聖(かくねんむしょう)」と答えました。

つまり、「馬鹿なことを言うな、そんなものあるか」と答えたのです。


「廓然」とは、カラッとして一物(いちもつ)もないことです。


只、仏性という光明だけが光っていて、聖人(せいじん)も無ければ

凡夫も無い。

聖諦第一義だ何ぞ馬鹿を言うな「廓然無聖だ」と言ったのです。


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