人間(にんげん)が「知(識)った」から宇宙があるのでもないし
人間が「知(識)った」から人間が生まれたのではありません。
「不知不識生」なのです。
どちらも知(識)らないものが知(識)らないなりに出来て来て
(知らないなりに生まれて来て)、それが「現実にここにいる」
のです。
「この事実」を私たち衆生は無視していると思います。
これは人類全体の「欠陥」です。
この「人類の欠陥」である「迷いの根源」はこういう処に
あるのです。
「此の物の真実」に対しては、そういう事を「知識」として
知(識)って頂いて、自己の考えというものを捨てて
修行に務めて頂きたいと思います。