活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

迷いの元1

2022年06月17日 | 法理

おシャカ様の教えでは「物心が付く時点」が迷いの元なのです。

 

しかし人類のすべてがこの「物心が付く時点以前」には人間的な日常生活というものは有り得なかったのです。

 

それではいったい「物心」は何処で付いたのでしょうか。

 

赤ん坊にはその自覚は無いはずです。

 

不自覚なまま人間として成長して、「不自覚な人間」ばかりが形成されていったのです。

 

おシャカ様以前には「人間の心」に対して、どういう風に何処から何のように手を付けたらいいのか、誰も手の付け所を知(識)らなかったのです。

 

人類有史以来そのような状態でしたが、おシャカ様が「迷いの元」をあきらかにされたのです。

 

この「物心が付いた時点」で「初めて認識(初一念)」が起き、その時点で「自分が認識したと認めてしまったのが(思い込んでしまったのが)「迷いの元」なのです。


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