活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

ありのまま 2

2015年06月27日 | 法理
私達衆生には、本来 自我というものは在りません。

自分がものを思っているのではありません。

思ったら思った時のものだけなのです。


同時に二つの事を思う事は出来ません。

【今までの思いがなくなった時は、全部自分が生まれ変わっている】という状態なのです。


人でも物でも皆いつも新しく生まれ変わっているというのが、おシャカ様の考えです。

そういう状態を「ありのまま」といっています。


ですから、分別を用いるのではなく分別のままに、善悪を推し量るのではなく判断するままが「ありのまま」の状態なのです。


修行 (今の事実に徹する) とは、「今」やらなければならない事を、一所懸命になってやる、それしかありません。

「今」のままになって、考えながら行動しているわけですから、そのままになって、己見を交えずに、ひたすらに成りきっていかなければならないのです。


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