活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

「坐禅箴」水 清うして地に徹す 魚 行いて魚に似たり1

2023年04月26日 | 

「水清うして地に徹す」とは、一点の汚染も無く清中の清ということです。

 

「魚 行いて魚に似たり」とは、魚の実体なくしてものに衝突することもなく、魚の自己を見ない自在の境界を指したのです。

 

身心脱落の境界です。

 

六根が六塵に奪われない境界です。

 

ですから、「人 行いて人に似たり」ということも出来ます。

 

人という実体が無いから生まれると死ぬ、死ぬと思うと生まれるのです。

 

かくして「無始無終」です。

 

何と自在なものではないでしょうか。

 

「似たりというのは「無自性空」に当てはめることが出来ます。