「覚者のお言葉」も、伝える相手が「自意識の中」で、過去の経験を寄せ集めた「観念(妄念)」に因って受け取った場合には、その「真意」は伝わらず、むしろ、つまずかせることになります。
「知識(観念)」として知っていることと、実際に「悟り」を開いてその真意を識る(しる)ことは全く別の問題なのです。
「素直」とは「素(もと)から直(じか)に」ということです。
つまり、「悟りの体験から直接に」ということです。
言葉に因って起こされる概念の一切は、人間(にんげん)の心の中で生じている「法の働き」です。
また、外の世界を認識しようとする意識の働きに因る、心に投影された「想念の波動」なのであって、自然界に実在しているエネルギー状態そのものではないのです。