「悟り」とは、私たち衆生の今の様子を「悟り」といいます。
「今の様子」というと、直ぐに「あっ、今の状態か」と、自分を認識するものが在ると思いますが、そういうものではありません。
「今」と、自分が「今」を認識した時は「今」は過去のものに成ってしまいます。
認識を起こす以前の様子(悟り)は私たち衆生には必ずあるわけです。
ですから「悟れないという人」は一人もありません。
何故ならば「悟り」は何時も「自分が自分を認識する以前に既に事実として在る」からです。
ですから、何時でも「悟り」というのは「事実として在る事」だと承知しておいて頂きたく思います。