活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

時節因縁2

2022年08月21日 | 法理

私たち衆生は、わずかの失意で自棄を起してはいけません。

 

只働けばよいのです。

 

「只働けばよい」という処に、「一生の極」が、あるのです。

 

働きの価値が解らないから、煩悶するのです。

 

働くその瞬間に、宇宙を占領しており宇宙が我が物に、成り切った処に、真理があるのです。

 

「因縁」という事は、つまり「結果」という事です。

 

結果とは「成就」した事です。

 

因と縁が合して、一つの物が出来たのです。

 

「因」とは、自己の事です。

 

「縁」は宇宙です。

 

宇宙が無ければ自己は無く、自己が無ければ、宇宙は無いのです。

 

宇宙全体に影響が及ぶのです。

 

つまり私たち衆生は、宇宙とその消長を共にしているのです。

 

その間に、「固まった自己」という物は、ありません。

 

これが「結果は絶大成り、自己は小宇宙なり」と言われる由縁です。