活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

相違について 1

2015年02月27日 | 法理
活かして生きる “道” と、いわゆる “道” を求める人の “道” とは、大いに相違がある。

活かして生きる “道” とは、「今が いちいちの結果」であるという、結果を求めない “道” のことだ。



いわゆる普通の “道” を求めている人の “道” とは、自己の満足する結果が求められる “道” のことだ。

自己の満足「基準」と同時に「目的」にして、それが「道」だと自分で決めてしまう傾向にある 。


活かして生きる “道” とは、「今の事実」「今の自己の様子」「今」が結果であるということだ。

理屈ではわかるけれど、何事においても結果であるということで、安易に自己満足の状態で終わってしまうことが多い。


歴代の方々が、最初に活かして生きる “道” を、必ずしもはっきりとは示していなかった。

その為、いわゆる人の考えの中でつくった “道” を “道” と勘違いすることが生じたし、活かして生きる “道” というのが一般的に全然理解されていない。