遠くへ行きたい

サイクリングの原点みたいなもの

良寛さんの詩

2007年01月12日 | Weblog
NHK総合午前11時05分放送 美の壷「良寛の書」を見る。
内容は、良寛の書の魅力、秘密を探るというもので、大変興味深いものであった。
 「わたしたちにも読める文字を書いてください」との村人のリクエストのこたえて玄関先でさらさらと書いた、ひらがなの「いろは」の曲線の美しさ、あたたかさ・・・など。
  
 もっと詳しく良寛さんのことを知ろうと検索をかけ、いろんなサイトをみていると、こんな詩を見つけ、あっと驚く。
 
  過去己過去    過去は己に過ぎ去る
  未来尚未来    未来は尚お未だ来らず
  現在復不住    現在は復た住(とど)まらず
  展転無相依    展転して相依るなし
  許多閑名字    許多(あまた)の閑名字もて
  意日強自為    意日(ひねもす)強いて自ら為す
  莫取旧時見    旧時の見を取る莫れ
  莫逐新条知    新条の知を逐う莫れ
  懇々遍参窮    懇々として遍(あまね)く参窮し
  参之復窮之    之に参じ復た之を窮めよ
  窮々至無心    窮め窮めて無心に至ら
  始知従前非    始めて従前の非を知らん

 
 過去はすでに過ぎ去った、未来はまだやって来ない、また現在は止まってはいない、こうして移り変わる時の中に頼れるものは何もない、ところが人は沢山のつまらぬ言句をいじって日がな一日、強引なやらかしのようだ、以前の考えを固守してはならない、新しい知見を追いかけてはならぬ、まごころをこめて隅々まで究め尽くし、究めに究め、尽くしに尽くせ、尽くし尽くして無心の境に到達したら、始めて今までの誤りが分かるであろう。

 そう、昨日の「カレンダーから」の標語の出典だったのだ。
良寛さんとの不思議な出会いに驚く、昨日今日だった。


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