たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

発達障害

2014年07月31日 | その他

1、「追跡!佐世保小六女児同級生殺害事件」 草薙厚子 講談社 2005年11月
2、「大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?」(ドキュメント・少年犯罪と発達障害) 草薙厚子 イーストプレス社 2010年11月刊
3、「子どもが壊れる家」 草薙厚子 文芸春秋社 2005年10月刊 文春新書
の3冊を図書館から借りてきて読んでいます。読了したのは1だけです。
今回の佐世保の高校生も発達障害が疑われています。
1の本を著者が書くきっかけになったのは、
1)加害者の女児が普通の家庭の“普通の子“という言い方で世間に伝えられたことへの違和感の理由を探ること。
2)どうしてこのような事件が起こったのか、その要因を探ること。
3)このような事件を防ぐにはどうしたらどうしたらいいかを知ること。3つの「なぜ」を追求した本でした。
家裁での83日間という小学生としては異例の長い鑑定留置期間中に念入りな精神鑑定を受けながら、精神医学的な診断を下されなかった。これをもとに最終審判決定がなされ、女児を児童自立支援施設に2年間送致すると決定された。
支援施設で1年後再鑑定を受け収容先で「アスペルガー症候群」と診断された。この経緯や鑑定医、児童精神医学の権威の学者等にインタビューして真相に迫っている本です。

広汎性発達障害とは家族関係、家庭環境や心理的原因で生ずるいわゆる心因性疾患、心の病気ではない。また精神統合失調症などの精神病とも違う。生得的な脳機能の異変が精神の発達に影響を及ぼした結果、幼少期から成長を通じて、日常生活上のハンディキャップを生じている状態を指す。
主な特徴に「対人的、社会的、感情的な事柄に対して適切な理解・行動が困難であること」と「同一性、法則性、規則や整合性への依存や強い固執があげられる」と著述してありました。

また、本2には
発達障害の分類と診断基準が詳しく説明されていました。広汎性発達障害が現在注目されている。発達障害には3種ある。
・「広汎性発達障害(PDD)」・「注意多動性発達障害(ADHD)・「学習障害(LD)」の3種

広汎性発達障害(PDD)の区分
知的発達IQ高い70以上 ・高機能自閉症IQ70以上 ・アスペルガー障害 ・特定不能型の広汎性発達障害 (この3つがIQ70以上の広汎性発達障害)に区分
知的発達IQ低い70以下 ・自閉症IQ70以下 (IQ70未満の精神遅滞)

今度の佐世保高校生もこの広汎性発達障害の疑いがあると、週刊新潮である学者がコメントしていました。
1の本で著者は「憎しみからは何も生まれない」と説いた、第二次大戦中ナチスのユダヤ人収容所で、他の囚人の身代わりを申し出でて、餓死刑に服し亡くなったポーランド人聖職者のコルベ神父を紹介している。(「コルベ神父」時事通信社、「コルベ」清水書院)
奇(く)しくも長崎はコルベ神父が1930~36年の6年間、布教活動を行った地だとある。

息子は中学校の教頭職、嫁は元養護教員、今は常勤パートの養護教員なので、彼らは日常的にこれらの子らと接している。私にとっても少年犯罪は他人事とは思われないのです。


佐世保女子高生殺人事件

2014年07月31日 | その他

今朝の新聞は佐世保女子高生殺人事件の週刊誌広告が目を引きます。
朝、いつもの喫茶店が休業日なので、病友の主婦の喫茶店へ、がんの本を貸していたので、貰いに行きました。
そこで今日の日経を読むと佐世保事件の掲示板に投稿された、手首が血だらけの写真は、この事件と関連性がないと県警が30日発表したとあります。26日午後10時過ぎにこの掲示板写真は投稿され、犯行はその2時間前に殺害したらしい。誰のいたずら投稿なのか偶然性の高い人騒がせな投稿です。
長崎県庁のこの加害者親子の写真もなぜ削除しないのだろう。こんな可愛い高校生が残虐な事件を起こすとは、心の闇に身震いする不気味さです。

その後いったん帰宅し、この暑いのにゴルフ練習に行き汗を流した。その帰り道本屋へ寄り週刊新潮を求めました。
加害者少女Aの家庭は佐世保で一番稼いでいるやり手の弁護士(ネットでは早大出)母は東大出、市教育委員を長く勤めた。兄がいて東大を目指したが果たせず父の母校の私立大で弁護士を目指し学業中とある。少女Aは検事になって父や兄と戦いたいと話していたそうです。

昨夏そんな母親を襲ったのが、進行性の早いすい臓がんだった。わずか3か月後の10月亡くなってしまった。その1、2年前に一緒に住んでいた祖母が亡くなった。
少女Aのショックは大きかっただろうとある。母の言葉もあって親子は今冬1月の冬季国体スケート競技に親子出場する。
少女がようやく立ち直りかけたところへ、父親は喪も明けていないのに婚活パーティにいそいそ顔を出すようになる。そこで射止めたのが21歳も年が離れた有名大学出(ネットでは慶大出)の女性だった。今年5月に結婚する。今年春には再婚に反発した少女Aが金属バットで父親の顔をぶん殴って重傷を負わせてしまう。

一緒には住めないと、アパートを借り一人住まいして市内でも有数の高校へ進学したが、登校したのはわずか3日だった。父親の責任は重いと取材した全国紙社会部デスクはいっている。
小6のときは給食に異物を混入させたり、猫を解剖したりと異常行動があった。
一方の被害者少女Bの父親も弁護士などとネットにあって、当ブログもそのように書いてきたが、新潮によると父親は海上自衛官で「さわぎり」の乗組員。階級は海曹長で中間管理職といった立場だそうです。

死に異常な関心を持っている。学者は発達障害ではないかと推論し、別の学者は少女Aは自分のことを“僕”と呼んでいたことから性同一性障害の可能性を指摘している。

今読んでいる少年犯罪に関する3冊の本でも、広汎性発達障害がメインテーマになっていますが、この理解も結構難しいです。
文科省の2000年度の調査では、全国の小中学生の6%に発達障害の可能性があるとされています。(「追跡!佐世保小六女児同級生殺害事件」)


高齢運転

2014年07月31日 | 日記

運転免許を取って55年余、駐車場で人の車に当てたのは2回、当てられたり当て逃げ被害は数知れず。
慎重運転の方だと自認してきましたが、昨日の車庫前の自転車接触事故は肝を冷やしました。
バック車庫入れのため、ゆうに5,6メートルはバックします。車の後ろが側溝に達するくらいの近くで、後ろへ自転車が通過中だとは思わなかった。左サイドミラーを見てばかりいるところなので。
男の子の中学生は「僕も前をよく見ていなかった」と言いました。漠然とは目に入っていたと思います。まだ通れると判断したのでしょう。危ない、危ない、高齢になったのでさらに気をつけます。
先週市役所へ公的証明書を貰いに行き、帰りにコピーを取ろうとしてスーパーへ寄った。
幼児を前抱っこひもでおんぶしたヤンママの大きいワンボックスと、中年婦人の少し古い外車が、接触事故を起こした直後へ後ろに着いた。
手前の空いたところへ駐車し「これくらいの物損事故は警察を呼ぶより、車は走れるので警察へ出かけて届けたら・・」というと、プリプリの表情だったヤンママに「こんな子どもがいてそんなところへ行けますか」って逆切れされ不愉快だった。
「だったら警察を呼ぶんだね」と。最近は変に口出しもできない。
お互いが左、右回りでバックしたため、ガガガっとこすった訳だ。わたしのケースと同じでバックミラーしか見ていないからね。

夜になっても何の訪問もないし、名前を聞いたが後で住宅地図を見ても、近所には見当たらない名前だった。自転車も中学生にも怪我はなかったようで助かりました。