たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

消費税を考える

2012年03月30日 | その他

毎日の朝日新聞の天声人語を筆記する人がいるらしい。消費税国会が大詰めである。
この手に習って、昨日の新聞3月29日の朝日「教えて!消費税 本当に税収は増えるの?」吉川啓一郎記者の解説記事を再録した。

消費税 ⇒ 政府は景気に左右されにくい消費税を増やしたい
1989年4月(平成元年) 3% で初導入
1997年4月(平成9年)  5% に引き上げ
消費税収96年に6兆円⇒ 97年9.3兆円(1.5倍)に約3.3兆円増えた。

国の税収総額(一般会計) 96年53兆円⇒ 97年53.9兆円に0.9兆円増えた(しか増えなかった)⇒ 98年49.4兆円 に4.5兆円落ち込んだ。

要因) 消費税を引き上げたら=景気が悪くなった+給与などに課税される所得税落ち込んだ+企業の儲けなどに課税される法人税が落ち込んだ+当時の橋本龍太郎首相の自民党は増税と、医療費に自己負担の割り合いを引き上げて+消費が落ち込み+ 97年は北海道拓殖銀行、山一證券の経営破綻、アジア通貨危機+バブル崩壊後の景気低迷に拍車+一方で減税も実施したから。

消費税を上げても、景気の足を引っ張ったりするので、国の税収総額には貢献しない。庶民の生活を苦しくさせるだけ ⇒ 亀井静香氏や小沢一郎氏の反対理由だろう。できればホームページで財政再建をどうするつもりか、何故増税に反対するのか、所信を述べてもらいたい。ネットを無視できない時代に、具体論が見えないのは全く残念だ。(私見)

所得税 ⇒ 収入の多い人は経済を活発にするため税を軽くせよと求めた
収入の多い人ほど税率が高い 1988年(昭和63年) 課税所得の60%を課税
⇒ 1999年(平成11年)37%(課税所得が1800万円越の人にまで下げた)⇒ 今は40%

法人税 ⇒ もうけを増やして経済を活発にするため税を軽くせよと求めた
1989年(平成元年) 利益の40% ⇒ 99年30%に下げた。

税収総額
消費税 1997年度から 毎年10兆円で安定
税収総額1997年度の53.9兆円 を越えたことは無い
⇒ 2009年度は38,7兆円に15.2兆円も落ち込んだ ⇒リーマンショック・世界不況

消費税でどれだけ税収が増える?政府案
2014年4月に 5%⇒ 8% 国・地方の消費税は年間⇒ 8兆円 増える
2015年10月 8%⇒10%⇒ 13.5兆円増える

取らぬ狸の皮算用か ⇒ 実際は税収総額が増えるかどうかははっきりしない。と解説されていた。
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2012年予算案 一般会計(財務省ホームページ)
歳入             歳出
税収----42.3兆円    国債費-------21.9兆円
その他---3.7兆円   基礎的経費--68.3兆円
公債----38.3兆円
計 90.3兆円        計 90.3兆円

えっ!また40兆円も借金するの?そこへ特別会計もある、高速道路とかまだ借金で作るの?
皆さま、反対反対ばかり言ってないで、一度財務省のホームページでも見て、遊びながら日本の財政を勉強するコーナーで、財務大臣になって予算も組めるし、一度覗いてみてください。

茶店で見た週刊誌には莫大な利益を上げながら、ほとんど税金を納めていない銀行から法人税を納税させるべしとの論説を見た。「繰越欠損」という過去の欠損を7年間も控除される理屈らしい。個人の所得税にも繰越欠損金なんて計上できるのか教えて下さい。

中小企業から年金運用を任されたAIJ投資顧問は、2000億の資産の9割を消失させたって・・、国の監査はどうなってるの・・ったくもう。

明日は「何故消費税が標的にされるの?」を勉強しよう。新聞掲載日とは逆になったが・・。
今朝の新聞とテレビは、亀井静香さんに家来従わず。国民との約束と殿一人の反乱。ドンキホーテか亀井家静太郎の浪花節か。