たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

春彼岸 葬儀ビジネス

2012年03月20日 | 日記

春彼岸

もう春彼岸です。真東から陽が上がり真西に陽が沈む日、昼夜の時間が同じ日です。
東北大震災と福島原発の被災者にとっては、寒かったこの冬は大変だったことでしょう。

今日はお寺のお彼岸法要と仏教講座の日が重なりました。
お彼岸なので葬儀について感じていることを述べます。
葬儀社に一考してほしいのは、通夜には通夜返し、葬儀には香典返しと、型どおりの対応しかしない点です。
通夜の参詣者の中には通夜に香典を出される人もいます。こういう方には 通夜返し+香典返し をするのが礼儀ではないでしょうか。
最近の都市部各地の葬儀にお参りすると、こういう手落ちが目立っています。

受付は喪主の会社の若い人、町内のお手伝い、親族等が担当するのが普通です。
通夜や葬儀のしきたりなど知らないのが当たり前です。葬儀社が気を利かせて、通夜返し+香典返し を用意し遺族や受付に教えるべきです。

田舎の葬儀はしきたりが決まっていますが、都市部の葬儀は葬儀社に一任です。
土地によっては皆仕事を持つので、通夜の会葬+香典が主体で、葬儀の日はご無礼という地もあります。

過日の葬儀会場でも、友人が本人の分と、人から頼ま れて立替えた香典を含め通夜の席で出し、香典返しを貰ってないというので、葬儀の日に受付で貰わせました。
こういうことでは喪主が誰なのか分らず、頼まれて用立てた香典を相手に請求もできないのです。

遺族は葬儀の日まで病人の看病でフラフラ、当日は取り込み中で こんなことまで気が回りません。

葬儀ビジネスが盛んですが過剰な演出より、後で遺族が恥を欠かない気配りが最近の葬儀社には欠けています。

10数年前在所の葬儀で、沢山の生花を頂いたのですが、配達した花屋が遺族に挨拶もない、目録もない。仕方なく葬儀の朝、甥が並んだ生花を順に写真に撮り、記録代わりとし後日贈り主に礼状を出す有様でした。どの花屋も同じなのです。

花屋は終わる頃を見計らって一斉に回収し、焼き場から帰った遺族は会場へ戻ると、当夜家で飾る花一輪さえもないこうい う有様なのです。
その回収した花をまた別の葬儀に再用すると、ネットの掲示板で読んだことがあります。
また花屋は葬儀社に何割かのリベートバックの商習慣もあるらしい。

ある市の会場ではお斎が終わってから、参詣者が花を持ち帰ってもらえるよう新聞紙で包んで用意してある気の利いた会場もありました。

在所などは通夜に焼香の儀は無し、という古いしきたりの地です。遠くから通夜だけに参詣され、葬儀には欠席される参列者もおられるので、お坊さんが退席された後、そのように葬儀社は案内し焼香をしていただくのが礼儀で故人も喜ぶと思います。

最近の葬儀社は過剰な演出などどうでもいいので、大事なことを抜かりなく執行することに尽力すべきです。