河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
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実行へのヒント-792

2023年08月09日 | Weblog


情報交換の「場」づくり

今、日本の経済成長はよくて1%前後だ。
2000年以降ずっとそうだ。
というか、日本だけでなく世界の先進国経済は実質皆そうである。

ところが各国の中央銀行はリーマンショック以降、通貨を発行しまくったので、大いなる水膨れの経済成長率を声高々と自慢している。
結果、実体経済とリンクしない株価が形成され毎日マネーゲームが繰り返されている。
ご苦労なことである。

その昔、戦後焼け野原から立ち上がって高度成長経済を築いた日本も、もはやシニアから後期高齢者入りとなった。
自分が働けなくなったので、お金に働かせる~というのは株屋の発想だが、2008年のリーマンショックで相当懲りたはずだ。
当時は100年に一度の不況と言われたが、15年もしたらすっかり忘れてしまったらしい。

話は戻り、戦後とは会社全盛の時代で、よく勉強し、良い学校と良い会社はワンセットで売られていたようなものだ。
貧しい庶民が全員中流階級になったのだから、すごい時代である。

ところが現在、いい学校を出た人を抱えた会社が伸びない。
GAFAだイノベーションだと言っている間に大切なものを忘れてしまったようだ。
忘れていない人は強い。
特に地方の自然の中で育ったとか、家がものづくりの工場だったとか、いわゆる本物に囲まれて育った人のことを言う。
そういう人は強い。

それと時代の流れで言えば、個人・自由業のベクトルが静かに伸びてきた。
企画も販売も、会計もデザインも1人で行う個人での身の丈社長は4人馬力だから、月収20万円なら80万円、30万円なら120万円の粗利が手に入る。

作業者ではなく、社長型の思考回路と特別な集中力を持つ個人事業家は強い。

もうひとつ。
このごろ個人事業家の世界では副業組の台頭が著しい。

個人でビジネスと言うと、メルカリやヤフオク、あるいはフリマやコミュニティビジネスなどが先ず浮かぶ。
ただ、そうではなく本格的な副業人が既に2-3割くらいはいる。
数字で言うと、継続して月収10万円、20万円を副業で得る人々だ。
従来から認知されている主婦の副業組に年金+10万円の事業収入を持つおじさんが加わった。

事業を始め、軌道に乗るまでは実際なかなか大変だが、そのプロセスで力をつけてしまうのが一番いい。
本業組と違い、食うに困らないので伸び伸びと実力を磨けるのもいい。

このような本業で1割、副業で2-3割の人は肩書ではなく本当の実力者だから、身の丈のプロと呼んでいいだろう。
プロは仕事や暮らしで一流を目指すところが只者と違う(しかし金満家ではない)。

そして今後の日本にはこういう人が益々増えるだろう。
収入云々の前に、自分が行動すること自体が楽しいからである。
郊外住宅地はITベンチャーやイノベーションより、こういう人の集積と情報交流を本気で意識したほうがいい。

生々しいリアルと技をベースに、
AIやビッグデータを使い、
今までにないものを提供する事業者と、その情報交換の「場」づくりである。
研究会でもいい。

お互いに刺激し合い、小さな工夫、小さな発明が活躍する世界が実のある希望を生むことは確実だ。
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