Juan K 神話崩壊?

2014年01月14日 | 風の旅人日乗
昨年末の12月23日。
英仏海峡をセーリング中の
Juan K設計のIMOCA60クラス
<Cheminees Poujoulat>の船体が、
荒天だったとは言え常識的な海況で
真ん中から真っ二つに割れた。

乗組員2人は奇跡的に救助された。

事故直後に沈没した艇体は、
しばらくして浮上してきた。
沈没後にキールが外れて、
浮力が勝ったためと思われる。


photo:Marine Nationale

100ftの<Rambler 100>の
キール脱落&転覆事故、

AC72のArtemis racingの
開発におけるミスリードと惨敗、

そしてこのIMOCA60クラスの
船体折損事故。

ボルボオーシャンレース3連勝の
Juan K デザイン神話の崩壊が始まったのか?

2014年1月13日 葉山→原宿→横浜

2014年01月14日 | 風の旅人日乗
目を覚まして、
南の空を見上げたら、大きな火星。
今、火星は地球の近くにいるんだっけ?
そのさらに南にスピカ。
火星を北西にたどっていったら、
ホクレア発見。

しばし沈思黙考。

昨日の、横浜での、
本日夜の、東京都内での、
本番打ち合わせに備えての、
4時間近くにもなった意見交換。

この先、その計画で、
自分はどんな役割を担えばいいのか。

ま、それは置いといて、浜に走りに行くか。
本日は夕方まで書き仕事に専念せねばならん。
今自分が一部の世間に貢献できるとしたら、それくらい。
ちょっと寂しいことではあるな。

2014年1月12日 西宮沖 大阪湾

2014年01月12日 | 風の旅人日乗
大阪湾。
今年の初セーリングを、関西の
伝統ある強豪レーシングチームで。

若く明るいクルーたちと、
彼らを楽しく束ねる
実力派オーナーのおかげで、
ごきげんなハイパフォーマンス艇の
高速セーリングを堪能する。

腕利きのカメラマンに撮ってもらった
写真は、後日のお楽しみに。

新大阪から新幹線に乗って、
さ、帰ろ。




明日と明後日は、
横浜と、東京・青山で、
すごく楽しみな打ち合わせと、
会合。

2014年1月10日 観音崎

2014年01月11日 | 風の旅人日乗
午前。
京急観音崎ホテルで、
雪が舞う東京湾を見ながら
3時間ほどミーティング。

お相手は、
早稲田大学高等学院のヨット部に
入部して以来ずっと
セーリングの道一筋で生きてこられた
今年80歳になる大先輩。

共通の夢を実現させるための
こちらの最新の活動の報告をし、
ご意見をいただく。

途中何度も頭の中で
「これは『欲』ではないよな」
と自分に確認。
「ダイジョブ、『欲』じゃない」
と頭の中からお答えあり。


午後。
観音崎から三浦半島を北上して
新逗子のひだか治療院に行き、
年末年始の肉体労働奉公で
違和感を覚えた腰の治療。
今週末に予定している
最新の40ft艇のステアリング、
強風になった場合に不安があったため。

元オリンピック選手の日高さんに
身体を整えていただき、1時間後、
よっしゃー、体幹のねじれとゆがみ完治。
今週末の不安解消。突撃準備完了。


2014年1月9日 夢? それとも 欲?

2014年01月08日 | 風の旅人日乗
学生時代から、
セーリングでも仕事でもお世話になっている、
長く実業界で闘ってきた人物との会話の中で
出てきた言葉に、心が絡みつかれた。

「ただの自分の欲を、
希望とか、夢とかいったきれいな言葉に、
無意識に置き換えて、
勘違いしている人が
結構いるよね。」

身構えることなく、
ごく普通にシンプルに、
硬質な仕事の相談をしているとき突然に
穏やかに語られた言葉だったので、
よけい、心に絡みついた。

仕事の相談は有難いことにハッピーに終わり、
望んだ通りに楽しい一日にはなったものの、
名古屋から葉山に帰るまでずっと、
いつもだったら飲むビールも飲まずに、
ひたすらそのことについて考えた。

自分の夢は、もしかしたら、ただの欲?
自分の希望は、もしかしたら、ただの欲?


赤道近くの環礁に浮かぶ航海カヌー。




カウアイ島を目指す航海カヌーに
進路を教えるように浮かぶ月。




風を帆に受けて走る航海カヌーを
ステアリングする歳下の友人、
そして航海を共にするハワイ人の仲間たち。




夜航海の準備を整えた航海カヌーに
その日最後の光を投げかけてくる太陽。




オアフ島に戻ってきた航海カヌーを
出迎えてくれるように
ダイヤモンドヘッドの横から昇ってきた太陽。




これらはすべて、
ほんの少し前、つまり
あの震災の前までの自分の人生の中に
確かにあった時間と空間。


いつかまた機が熟したら、
新たな計画を携えて
その時間と空間と再び繋がりたい
と望むことは、
実現を目指すべき夢なのか、
それともただの、
欲張り過ぎな野郎なのか。

うー、これは意外と、
結構むずかしい問題に
絡みつかれちゃったみたいだぞ。



2014年1月7日 小倉→葉山

2014年01月07日 | 風の旅人日乗
昨年末にセーリングしたMade in Japan。


OKAZAKI 32
photo by S.Yamagishi / Kazi


この艇にはニッポンの船大工の
アイデンティティと矜恃が
ギッチギチに詰まる。



OKAZAKI 32
photo by S.Yamagishi / Kazi


ニッポンの造艇文化、
ニッポンの帆走文化に、
自分は貢献できるか。
そしてそれを、
仕事に生かせるか。

この2隻に
刺激されたおかげもあって、
そろそろ自分も
本気で腰を上げねばのと、
思うようになりました。


2014年1月1日 小倉

2014年01月01日 | 風の旅人日乗
朝刊を取りに玄関を出て、
本日の空模様を確かめようと
暗い空を見上げた眼に、
いきなり飛び込んできた
麦色の星。

日本名、麦星。
西洋名、アークトゥルス。
ハワイで、ホクレア。

一昨日、関門海峡に出て
思い出していたカヌーが
また早く乗りにおいでよと
呼んでくれているのだと、
勝手に解釈。

あの震災の数日後に
乗りに行く予定だったのを
キャンセルして以来、
行ってない。


朝ランの途中、
ふるさとの山から昇ってきた
今年最初の朝日。



この太陽のちょっと上の
ちょっと左側に月も浮かんでいるはず。
もちろん、見えないけど。

つまり今年の元旦は新月で、
19年に一度だけ日と月が一緒に昇る、
めでたい「明」の日の正月元旦。

さてでは、めでたいので
朝酒といきますか。