2014年1月19日 半日江戸人

2014年01月19日 | 風の旅人日乗
新横浜まで出て、
この1週間断続的に続いていた
希望あふれるセーリング打ち合わせの
まとめ的昼食会。

ここから丁寧に、
目標に向かって駒を進めていきましょう。

せっかく横浜まで出たのだからと、
逗子方向とは逆方向の電車に乗って
東京・上野へ。

上野から歩いて、
浅草・田原町のお寺の境内にある、
ハワイに住んでた友人のお墓に行き、
近況報告をしつつビールを酌み交わす。

ハワイに行くたびにお世話になり、
あの頃ぼくのハワイでの住処は
アラワイヨットハーバーに浮かぶ、
彼が自作した小型ヨットの中だった。



ホノルルのサンドアイランドにある、
ホクレアのホームポートで拾ってきた溶岩に、
葉山の海岸で拾った小さな貝がらをいくつか、
接着剤でくっつけた。
彼はどちらの海も好きだったからね。

いつの間にか誰かがその周りに、
ほかの貝がらも置いてくれるようになった。

鮮やかな赤褐色だった溶岩が、
東京の雨と空気で黒く変色してきた。
また新しいの作ってあげよう。

浅草寺にお参りしたあと、
並木か、駒形橋たもとの薮で、
お酒と蕎麦を、と願ったけど、
恐れていた通り、どちらにも行列。

すっぱりと諦め、
隅田川端を歩き下り、
仲町を目指す。


対岸に神田川と柳橋。

ここを通るときは必ず、
山本周五郎の「柳橋物語」を思い出し
おせんの辛い人生物語を思って
自動的に目が潤むことになっている。

富岡八幡宮にお参りし、
今年の夏の本祭りで
無事神輿が担げるよう祈願する。



越中島に住む、チームニシムラの長老、
人呼んで牡丹町の翁にご足労いただき、
富岡の蕎麦屋で新年のご挨拶。

伊勢屋で塩大福と豆餅を買い、
仲町から月島、勝鬨、築地、銀座経由で
新橋を目指す。



道中にある母校の重要文化財。
7月の「海の日』制定の端緒になった船。
学生時代、酔っぱらった上級生に
マストのトップまで登らされた。
落ちて死ななかったのは奇跡だぜ。



母校の真上にかかる、木星。
茂在寅男先生が御存命の頃、
仲町で御一緒したあとに見た木星は
もっと南の空にあったっけな。

唐突な企画ではあったが、
半日江戸人一人遊びの休日は、
幸せに修了。