2015年1月18日 新顔来たる

2015年01月18日 | 風の旅人日乗
寝不足の朝、
自宅に、
新顔の小型ヨット、来る。

そのヨットの収納場所を、
ほとんど1日かけて、作る。

憎いヤツ、である。
これまでの人生で遭遇した中で、
最大の強敵、
のようなヤツである。

これとお付き合いし、
仲良くしていただくには、
これまでの生活習慣とか、
生活習慣病とかと
正面切って向かい合い、
それを悔い改め、
これまでの不徳を懺悔し、
自分の弱さを知り、
かつそれを克服し、

そしてそのために、
澄み切ったココロを持つ
奮闘努力の人として
これからも生きていくことを
自分に約束させねばならん。

たった1隻のヨットに乗るのに
これだけの決意と、覚悟と、
かつ、身体能力が試される。

そして
そのヨットは、
もう来ちゃった。




2015年1月17日 葉山 新宿 吉祥寺 有楽町

2015年01月18日 | 風の旅人日乗
朝、
ベテランクルージングセーラーの
ご夫妻を訪ね、
不躾な、無理なお願いをしたのに、
快諾をいただく。
心に染みるような感謝の念。

お昼前に、
昨年の5月以来の新宿に向かい、
葉山をバスで出発。

創造的な活動を、
職業としてなさっている
二人の女性の講演と対談を聴く。

講演と対談のテーマに沿った
お話もとても内容が濃かったけれど、
御自分のお仕事が
たくさんの人たちを
幸せな気持ちにしていることに、
なんとなく気づいているお二人の
ポジティブな生き方に深く感動し、
とても温かい気分にさせてもらう。

日本の男どもより、
日本の女の人たちのほうが、
圧倒的に元気で、頭も良くて、
そして魅力的だな。

新宿から中央線快速で、
吉祥寺まで足を伸ばす。



溌剌と元気で前向きな
お二人の対談を聞いた後の、
ホンワカ嬉し温かい気持ちを引き連れて
昔懐かしい焼き鳥屋さんで
熱燗を楽しもうと思ったのだけれど、

いつの間にかその店は、
行列のできる焼き鳥屋さんに
なってしまっており、
ま、いいかと予定を変更して、
いい感じの餃子屋さんに行き、
紹興酒の熱いのを楽しむ。


そのあと、
夜の井の頭公園を、



怪しく男一人で散歩して
時間調整したあと、
東京都を縦断して、有楽町へ。

この日しか観る機会が
なくなりそうだった映画、
「ストックホルムでワルツを」。


©ブロードメディアスタジオ


映画の宣伝文とは微妙なズレを感じたけど、
その宣伝文とは別の魅力を持つ、
すばらしく楽しい映画だった。
見逃さなくてよかった。

この日、
三浦半島から新宿に出るために乗った
湘南新宿ラインにたまたま持ち込み、
新宿に着く前に読み終えた本は、
沢木耕太郎さんが、
故・藤圭子さんが引退を決意した直後に
インタビューして書いた、
画期的な手法のノンフィクションで、
「流星ひとつ」という本なのだけど、



同じように悲劇的な亡くなり方をした
「ストックホルムでワルツを」の主人公と
藤圭子さんが重なってしまい、
とても不思議な心持ちになった。

どちらもそれぞれの国で
歴史に残るような女性歌手だ。


新橋から終電に乗って逗子まで戻り、
歩いて葉山へ。

午前1時過ぎ、
海岸通りから浜に出て、
自宅に向かって歩いていると、
西に傾いたオリオン座が
とても凛々しく美しかったので、
海に突き出した桟橋に座り、
航海中の気分になって、
海と星を見る。

キリリと寒い、
冬の夜更けに似合うこの星座を、
2人の北国出身の歌手も
見上げたこともあるはず、だと思う。
違ったら、すみません。


さて帰るかと、
桟橋から浜に向かって歩いていると、
東の空に、
昇ってきたばかりのホクレアが
麦色に輝いていた。

神様からもらったような
偶然の休日だったけど、
いい休日になりました。