2015年1月28日 横浜 関内

2015年01月28日 | 風の旅人日乗
朝、浜ランしようと思ったら、
空からチラチラと、雪。

あ、これはイカン、
こんな日に走ったら寒さで身体を壊すと
たちまち日和る。

ダメだなオマエ、と



江島神社の亀に怒られるが、
寒いものは仕方ない。


本日も、昨日と同じく横浜だが、
今日は、関内。
一見、
すぐには仕事になりそうにない案件だけど、
地道に、コツコツと、ね。

昨日の、
大型船の航海士免状の更新講習。
馬鹿げて高い講習料なので
元を取ろうと、一生懸命聞いたのだが、
ほとんどまるで
講師と受講者の時間つぶし合戦のような
8時間。
国交省もねー、まあ、あれだなー。
ま、言っても仕方ない。

まあ、それは置いといて、
ヨット乗りにとって驚愕の事実も
知ることができました。

それは、ここ最近の
船員さんの労働環境が
厳しくなったことにも起因すると思われる、
航海中の大型船の船員の、
ブリッジ当直中の居眠り多発問題。
それによる事故多発問題。


この頃の内航船の船橋当直形態は、
ほとんどが単独ワッチなんだそうな。

昼間停泊中の荷役の重労働。
忙しく、かつ肉体も使う出港作業。
そのあとの夕食で一杯やってから
船橋当直。
冷暖房完備の、真っ暗なブリッジ。
ゆったりと椅子に座り、レーダーを見つつ、
ときどきウインドウ越しに前を見る。
ブリッジ内は、とても静か。

これでは、
眠くならないほうがおかしいと
思いませんか?


鳴門海峡を抜けた後、
紀伊水道を居眠りしたまま横断して
和歌山県の紀伊半島に乗り揚げた船もあるそうな。

瀬戸内海で、
居眠りしたままある島の岸壁に衝突し、
そのまま民家まで突っ込んだ貨物船もあるそうな。



こうなると、居眠り事故というよりも
熟睡、あるいは爆睡事故だ。

動力船は帆船を避ける義務がある。
だけど、
その法律を知っている運転手が眠っていては
動力船も避けてはくれない。

ヨット乗りの皆さん、
セーリング中、
たとえこちらに進路速力保持義務があっても、
動力船と行き交う場合は、
距離が遠いうちに
こちらから避けておくほうが
どうやら無難なようです。

なにせ、
爪木崎から石廊崎にかけての、
あの、
船乗りなら誰もが緊張すると
思っていた海域でさえ、
神子元島に乗り揚げる船もあるらしいから。

航海当直中の見張りの重要性を、
いの一番に練習船で叩き込まれている船員さんですが、
それを忘れて眠ってしまうくらい、
かなりの重労働を強いられているようす。

お互い苛酷な現場で働く船乗り仲間に
同情しつつも、気を付けよう。