12月13日 ニュージーランド アオテアロア 13日目 おやすみなさい

2012年12月13日 | 風の旅人日乗
ふー、今日も一日が終わりました。
オークランドは、いい初夏の一日でした。

アップダウンの多いオークランド市内で、
今回は自転車通勤をしているので汗だくになり
夕飯のときのビールが、うまいってものじゃない。

本日午後はオークランドで係留予定のマリーナの桟橋を
実際に目で確かめ、係留方法を確認。

その後、セールメーカーに行って打ち合わせ。



これはヘビーウエザージブで、見えているのは
ソフトハンクス。
なるほど、なるほど、の工夫、発想。

セールの進化は止まらない。
常に前進し続けている。
以前と変わらず、
ニュージーランドにいると勉強になることだらけだ。

でも、こういう技術もみんな、こんな船の歴史と直に繋がっている。
未来を見失わないためにも、こういう船のことも大事にしないとね、いかんよ。


Hokule'a at Molokai Is, July 2010 photo©Kazu Nishimura

明日は、午前中、来年の船積みについての打ち合わせをした後、
こちらの新進ヨットデザイナーに会って、
彼の新しい40フィート艇のデザインを見せてもらう。
リフティングするカンティングキールその他、
新しい発想がたくさん盛り込まれたヨットらしい。

彼とは、数年前、
モノハル艇での太平洋横断セーリングで一緒に乗った。

彼がデザインした30フィート艇は、
クリス・ニコルソンが乗るクラス40に、
フィニッシュタイムで1時間半の差をつけて勝ったらしいから、
デザインを見せてもらうのが今から楽しみ。

午後は、
12時過ぎにチームニュージーランドのコンパウンドで
ディーン・バーカーが待ってくれていて、
来年のアメリカズカップに挑戦する、
チームニュージーランドのAC72を詳しく見せてもらう。

本当はワタクシなんかではなく、
ピチピチの若い日本人セーラーに間近で見てもらって
未来のニッポンのアメリカズカップ挑戦に向かって
熱い血潮をたぎらせて欲しいんだけどな。

では、おやすみなさい。


12月13日 ニュージーランド アオテアロア 13日目

2012年12月13日 | 風の旅人日乗


写したかったのは
美しいカーボン製のブームエンドではなく、
水平線の上に見える
白くて長い、美しい雲だったのだけれど、
よく見えないね。
自分の眼で見たそのままが、写真に写るといいのにな。

ニュージーランドでは、
山でも、海でも、
真っ白に輝やいて、横方向に長く伸びる
本当にきれいな雲をよく目にすることができます。
なぜあんなに真っ白な雲ができるんだろう?
不思議。

このような美しい地球の光景を、
このヨットの上から、
写真ではなく、自分自身の眼で、
たくさんの次世代日本人たちに見てもらうことができたらいいな、
と心から願う。

マオリの人たちの言葉で「アオテアロア」とは、
白く長い雲、という意味らしいけど、
それはまた、この島々のことを指す言葉でもある。

1000年前にセーリング・カタマランに乗って
この島々を見つけた彼らのほうが、
ヨーロッパ人がこの島を見つける800年近く以前から
この島々に先に住んでいたのだから、
本来この国は、アオテアロアと呼ばれるべきだし、
この国の自然の美しさを表現するのにも、
ふさわしい呼び方ではないかと思うんだけどな。


安全備品関係の会社を回って打ち合わせするために、
昨日夜からオークランドに移動して、市内に滞在中。

日曜日午後にはタウランガに戻る予定。