Feb.22 2006 渡嘉敷島へ往復航海。

2006年02月23日 | 風の旅人日乗
2月22日 水曜日。

沖縄・座間味島サバニ合宿2日目。

今日は、座間味港を出て、安室島の横を通り、そして海峡を渡って渡嘉敷島まで行って帰ってきた。
鯨にも出会えるかも知れないと楽しみにしていたのだが、残念無念、見られなかったぞ。

港を出て、セーリング。風が前に回ってきたので、安室島の風陰で一休みした後、弱い向かい風の中を漕ぎで海峡の渡りに入る。6人の乗員一同黙々とひたすら漕ぐ。
前回、12月の合宿中は、日本を襲った大寒波の影響で冷たい北風が吹き荒れていたこの海峡だが、今日は平和な東風が吹いていて、海面も穏やかだ。
久し振りのサバニ漕ぎで腕の筋肉が痛い。水泳で鍛えていたつもりだったが、漕ぐときに使う筋肉とは微妙に違うのだろう。

サバニ1隻がギリギリすり抜けられるくらいの岩と岩の間を通って近道し、渡嘉敷島の阿波連(あはれん)ビーチに沿って漕ぐ。
砂浜で読書していた観光客と思しき若者が、突然現れた変な形の舟とそれに乗っている男達の姿に驚いて目を丸くしている。驚かせて、ごめんな。
長く続く阿波連ビーチの真ん中辺りに上陸。

ビーチ近くの売店でまずは今日の目的地到達を祝ってオリオン・ビール。うっまい。
でも、ヤヤッ、まだ午前中だ。
12時になるのを待って、食堂に全員で入って昼ご飯。

お店の人が「うちは『ゆしとうふ』が自慢です。お勧めです」と言うので素直にそれに従って、ゆしとうふソバというのを注文したら、「あ、今日はありません」。

店員さんの屈託のない笑顔をじっと見ながら、頭の中で今の会話を反芻する。
何か店員さんが言ったことで自分が聞き落としていることはなかっただろうか? 
たぶん、否。
何かこちらの勝手な思い込みで重大な勘違いをしていることはなかっただろうか? 
たぶん、否。

頭の上に???をユラユラさせたまま、消去法的に選んだ沖縄そばを食べてきた。
まあ、これはこれで美味しかったけどね。

午後、風が南東まで回っていて、セーリングで渡嘉敷島の阿波連ビーチを後にする。
海は穏やかで気持ちがいい。
渡嘉敷島と座間味島の間の海峡をふたたび横断する。弱い上げ潮が南から北に流れていて、『まいふな』も緩やかに北方向、進行方向に対して右側に流されているので、目標を少し左めに取り、トランジットで安室島の左側先端にコースが向くように舵を取る。

サバニと鯨との遭遇を、クルーみんなで楽しみにしていて、周囲の海面に目を凝らすが、鯨の背中や潮吹きは見えない。ウムム、残念だ。