地元の民間放送も含めて昨今のラジオ放送は結構面白い番組が多いのに気がつきました。入院中、お借りしたラジオが大きな時間を占めていて、退院後の今もお借りしたまま、放送を聴いているのです。
その中で「世の中おもしろ研究所」というNHKの番組があります。お聞きになったことがありますか。いろんな仕事がある、ということを大づかみには知っていても、思わず「へえっ」と言いたくなるような職種を探してくる番組です。
タレントの小堺一樹が研究所所長で、お笑いタレントがそれらの仕事の当事者を取材し、面白おかしく、そして厚かましく取材しているので、タレントの力ってすごいなあと思ってしまいます。たとえば先日聴いた放送ではこんな職業を紹介していました。
ミスした当事者に替わって、相手方や取引先にお詫びにいく仕事です。徹底的に状況を聞き、どういう立場なのかを把握し、土下座の仕方も、言葉使いももちろん、態度や身分まで心得てひたすら「おわび」をするのだそうです。
それで仕事は成り立つのか、と素人は思うのですが、それが成り立つらしいのです。今は十分ペイしているという起業者は話していました。またこの放送によると、最近のビジネスホテルでは3人部屋というのが繁盛しているらしく、いろんな場面を想定して、編み出された職業です。満室に近いのだそうです。
十年一日同じ事を繰り返していては、人間の脳の働きが弱り、いつの間にか妥協して創造性や挑戦する気持ちを捨ててしまうことが多いのですが、つねに世の中がどう動いているのかをキャッチする新鮮な脳を持っていれば、仕事だけではなく、生きていくことも楽しく面白くなるのでしょうね。札幌にそういう仕事があるのかどうかは知りません。東京だから出来るといってしまえば、それまでですが。
やさしいタイガー