ブログ人 話の広場

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なんと不便に出来ている地下鉄

2012-06-14 18:18:31 | 日記・エッセイ・コラム

 今日はリハビリのために「行き」はタクシーを利用しました。予定通りのリハビリを済ませ、思い切って「帰り」は病院から地下鉄を利用して札幌駅まで戻ることにしたのです。午前の空は青く澄んでいて心地よさを感じて駅に向かいました。

 ところがおぼつかない足にとっては、駅までの距離ははるかに遠くに思えました。その間周囲の自動車や自転車、さらに飛び込むかもしれない子どもや不注意の人などの行動に気配りしながら、やっとの思いで駅に着きました。ぼくにとっては30分近くかかったような気がしました。しばらく椅子の座って休憩です。

 意欲を持って歩こうと思ったのですが、吹く風は冷たく強く、ただ黙々と足を引きずりながら歩く姿の惨めさにだんだんご機嫌斜めになる自分がいるような思いで歩いていました。なんと不便なところに地下鉄があるのか、と都市計画のいい加減差に腹を立てながら、お年寄りや体の不自由な人にとっては、とても危険で不便な地下鉄の駅という感じでした。

 確かに健常な人は、そうした人への配慮が欠けているなあ、と思いましたし、多分自分もそうであろうと思ったのです。人の痛みに心寄せるというのはなかなか難しいものです。

 札幌駅近くのデパートについたころには、足が突っ張ったような感じがして持久力もなくなっていきました。とにかくデパートで昼食を済ませ、今度はバスで帰宅しようと思ったのですが、もう限界と思い、またタクシーを利用しました。

 こうした体験が次への想像を膨らませてくれますし、外の空気を吸うのはとても待ち遠しいことですが、こんなへなへなな状態では、社会復帰はもう少し先のような気がして自分にもっとしっかりしろ、と叱りつけたい今日の出来事でした。

 まだ2け月しか経っていないと慰めるか、もう2ヶ月も経ったのだぞと叱咤するか、とにかく転がるように帰宅して、コーヒーをいただいたとき、いささかホッとしました。目下そんな状態です。

やさしいタイガー