ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

友遠方より電話

2012-06-17 18:54:55 | 日記・エッセイ・コラム

 早いというべきか、まだまだというべきか、ぼくには判断しにくいのですが、それでも骨折して手術を受け、退院してから3週間が経過しました。救急車で運んでいただいてからでも2ヶ月がすぎていきました。

 一向に納得できるような状態にならないことに、自分でも気がついているのですが、どうしても苛立ちを感じてしまいます。けれども暗くなりがちなぼくの心を慰めてくれるのは、友人たちの暖かい励ましの電話やメールなのです。

 あせらずゆっくりと励んで、という言葉には心が慰められます。今日の午後、神戸と愛知に住む古い友人から電話をもらいました。たまたま少々悩んでいるときに電話をくれたそうですが、そのときはすでに入院中で、びっくりして手紙をもらったのです。

 その友人がその後の経過を知りたいと電話をくれたのです。彼らは若いとき、ぼくから大いに励ましの言葉をかけてもらったと話し、あのときのファイトを思い出してリハビリに取り組んで、と逆に肩をたたかれているような思いで聞いていました。

 友人というのは、ほんとうにありがたいと思います。もちろん近隣の友人からも力づけてもらっているのは申すまでもありません。言葉の魔力とでも言うのでしょうか、言葉の持つ力は本当に大きいと感じています。

 今度の事故でいろんなことを学びました。きっとこれからの人生にも役立てることがあるような気がしています。少しよくなったら会いましょう、という言葉にもありがたく感じています。早くそうなるようまた自分に言い聞かせて一歩前進に向かいたいと思っています。

やさしいタイガー


650万人の署名の意味

2012-06-17 14:37:06 | 日記・エッセイ・コラム

 福井県の大飯原発の再稼動の決定の儀式が終わって、推進者たちはさぞかしほくそ笑んでいるのではと、想像しながら記事を読んでいます。反対や疑念を抱く人が多いとの記事もあわせながら、いったい日本はどこへ行こうとしているのか、腹立たしく思いながら目を通しています。

 おりしも650万人の署名を集めた『脱原発』をめざす大江健三郎さんらが、政府に署名簿を届けたという記事をウエブで見ました。新聞の扱いは極めて小さなものでした。このような署名には、付き合いでする人はほとんどなく、真剣に未来を憂う人々が真剣に署名をしたのでしょう。

 けれどもどこかむなしさを禁じえません。政治に携わる人々、とりわけ議員たちの本音は選挙区の人々がどっちを向いてくれるか、自分に一票を投じてくれるかに関心があって、遠い将来の日本のことなど考えていないのでしょう。今のばたばた劇を見ていてつくづく嘆かわしく思います。

 きっと政治の分野に携わる妙味があるに違いない、と国民の一人として考えてしまうのです。650万人であろうが、1000万人であろうが、政治の中枢にいるものにとっては痛くも痒くもないのかもしれません。

 そうしたどこか通じ合わない今の現実をみている国民の多くは、日本を安全な国と受け入れているとは到底思えません。一人ひとりの小さな意見を受け止めていくべきはずの中枢の人々の良心を厳しく問いたいような気がする昨今です。

やさしいタイガー