近代施設を保有している病院ほど、節電を実行していることがわかりました。院内の放送はまったくなく、1時間ごとの穏やかなアナウンスは、時間を知らせる合図。そのほかは忙しく呼びかける声はありません。
スタッフは全員携帯電話を持っていて、個別に呼び合っているようでした。ナースのポケットからはコールするブザーがひっきりなしに聞こえてきたのです。
病室は外の気温に比べると、かなり暑い感じはしましたが、これも患者の体調を考慮しての設定でしょうか。不思議なものでなれてくると時々寒く感じたりするのですから、体感というのは不思議なものです。
それに病院特有のにおいもなく、スタッフも極端な消毒液のようなにおいもありません。さすがに創設者の理想を実現しようとする真摯な姿が垣間見えます。正面玄関は絨毯が敷いてあり、安全に配慮していることがわかります。
ドアもオート型ではなく、手で開けるとゆっくりとまるで電車のドアのように閉まっていきます。病院生活する人にとって、時には退屈することも気遣い、一人ひとりが見られるようにテレビがセットしてあります。もっともこれは有料ですが。
もう少し病院で診ていただけるということないのですが、次々運び込まれる患者さんをみていると致し方ないかなと思って退院していました。
効果的にまた効率的に造られた病院にすごく感銘を受けました。
やさしいタイガー、