昨日、近くの病院に行った帰り、思い切ってバスに乗りました。幸い車内はすいていたので、ゆっくりとステップを上り、シルバーシートに座りました。わずか5分程度の乗車でしたが、無事最寄のバス停で降りました。
それからが大変です。自宅まで普段はバス停から徒歩でわずか3分ほどでつくのですが、この日はとにかくいつものようには歩けないもどかしさを歯がゆく思いながら、杖を頼りに亀のような歩行で自宅に向かいました。
5倍はかかったでしょうか。それにしても何事も頭の中で描いていたことの数倍はかかると覚悟しなければなりません。しかも一般道路を歩くというのは、ビルの中の廊下のように整備されていません。でこぼこあり、スロープ状態あり、穴があいているところもあり、これでは体の不自由な方なら、転びやすいのでは、と想像して歩いていました。
たったこれだけの距離でしたが、家に着いたらすぐ横になりたい気分でした。自分でマッサージをして体をほぐし、サンドウィッチと紅茶で疲れを癒しました。
ずっとついてくれている妻も疲れた、とこぼしていましたが、普段と違う歩調をとるのは、確かに日ごろのペースとは違う疲れがでるのでしょう。申し訳ないことですが、今はただ甘えるしかありません。
一つ一ついつもは気づかなかったことが、こんな身になって初めて気づくといったことで日ごろの自分を考えさせられた一こまでした。
やさしいタイガー