阪神の金本選手が肩の痛みに耐え切れず、ついに連続ゲーム出場１４９２試合で終えました。金本選手は広島カープから移ってきた移籍組みのひとりですが、そんな偉大な選手を割愛した広島カープも見上げたものです。移っても自分の肉体の限界まで鍛錬し、出場記録を伸ばしてきました。本人はもとより多くのファンが惜しんでいるでしょう。
金本選手は自分の連続出場を自分のためにも、という思いも多少あるでしょうが、大きな意味はどんなに怪我や故障をしても試合に出続けることの大切さや責任感を周囲の選手に範を垂れていたのではないでしょうか。左手を骨折しても右手１本で打っていた事もあったようです。これぞプロフェッショナルといえる気がしました。
全インニングの出場は途絶えましたが、まだ試合に出て連続記録を伸ばしています。ファイトや前向きな姿勢の中に野球選手に限らず、どんな仕事をしている人もどのような生き方をしている人も、黙々と取組む選手の姿に尊敬の目を向ける人も多いでしょう。そしてその中から何かをつかみ取ることが出来るのではないかと、僕も感動して見つめています。
人は何かが身に起こると、愕然と今までの気力を失うタイプと、よしこんなことで負けてたまるかと敢然と積極的になるタイプに分かれそうです。人間はそれだけナイーブなのだと思うのですが、いつも心で思っていることと現実の間には大きな差が潜んでいることも事実です。
やさしいタイガー