ブログ人 話の広場

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引っ越してきた不明な家族

2010-03-08 08:48:56 | 日記・エッセイ・コラム

 この時期、マンションは引越しのためか、大型トラックが玄関に横付けされます。でもどの階のどの部屋に入居されたのかもわからないまま、時が過ぎて行きます。ある日、廊下で見知らぬ若い親子連れに会ったので、「おはようございます」とこちらから挨拶をしたが、きょとんとして軽く頭を下げて逃げるように去って行きました。

 どんな方が入ろうと、小さなマンションに住む人々ですから、挨拶くらいは出来る大人だと思うのですが、「挨拶くらいができない」というのが今の社会の現実なのです。人間の基本である挨拶もできないような非常識な人は決して少なくはないのですが、やっぱり「コミュニケーション」の行き届きにくい人が増えているのだなあ、とちょっと不快感を持ちます。

 人間というのは複雑に出来ているのですね。常によい人間として振舞おうと心がける人、何か相手に迷惑を掛ける事を密かに喜んでいる人、淡々と自分の事しか考えない人、気配りがよく行き届く人、そうした様々な人々の言動が自分を磨いていく鏡になるのですね。自分に跳ね返ってくる事であり、謙虚な姿勢が自分に求められていると思うのです。これも生きる勉強の一つだと思えば、多少気持ちが落ち着きました。

やさしいタイガー