かさま

2008年01月05日 | Weblog


 それで、毎日仕事ができないので、読書か音楽かテレビということになります。読書はすぐに眠りの世界に。音楽も眠りの森の世界に。テレビはつまらない。どこもかしこも、ネジが何本か足りないような芸能人ばっかりバカ騒ぎしていて、資源のむだ使い。

 なので、出かけることになってしまいます。今日は奥さんにサービスしました。何てことを言ってますが、自分もお巡りさんをけっ飛ばしたかったのであります。デカ蹴る。出かける。

                 

 笠間(かさま)というところに行ってきました。ここは、戦時中に坂本 九が疎開していたところです。春日八郎のヒット曲、「別れの一本杉」の作詞家・高野公男の出身地です。また、陶芸でも少し有名です。御影石の産地でもあります。そして、あの忠臣蔵の浅野氏が赤穂に国替えになる前に治めていた所であります。

     

 笠間稲荷神社に参拝しました。この稲荷神社は三大稲荷のうちの一社です。本家は伏見稲荷です。他に豊川稲荷というのが愛知県にありますが、そこはお寺だそうです。庭で祭が始まったので、たくさんいた参拝客が後にしりぞいてしまいました。

                        

     

 ちょうど、釿始祭(手斧(ちょうな)初めの祭)が始まるところでした。この祭は大工さんが仕事を始めるに先立ち行う祭なのだそうです。写真は、二人の大工さんが太い木にノコギリを入れるしぐさです。この他に手斧でけずるしぐさ、墨で線を描くしぐさ、カンナで削るしぐさなどがありました。

     

 祭壇脇には、大工道具が置いてあります。多くの建築関係の会社の人たちが祭に参加していました。

     

 神社の前の仲見世です。ここは浅草ほどではありませんが、けっこう人でにぎわっていました。参道との間に植え込みがあるので、仲見世が見えにくいです。なかなか見えないので、仲仲見世ない仲見世ですね。ややこしい。

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 笠間焼きと言って、このあたりは隣の県の益子と並んで有名です。そのシンボルの場所ともいうべき 笠間陶芸の丘 というところに行きました。ここのは、大きな陶器の店があったり、展示室があったり、手びねりの体験ができる所があったり、陶器の美術館があったりします。学校の遠足で、手びねりなどやりに出かけることもあります。

 私も、手びねりをやったことがありましたが、何日かして焼き上がったのが送られてきたのですが、何を作ったのか判明できにくいものが出来てしまい愕然としたことがあります。トウキはトウキでも、愕然倒起(がくぜんとうき)です。ガクッときて、倒れてから起きあがったという誇張表現です。こうして、少しずつ鍛えられ、物に怖じなくなっていくのです。

 私の家の庭にあるのと同じ石灯籠がありました。なぜか説明できませんが、感動。

     

 お正月の倒起じゃなかった、陶器市をやっていました。こういうテントが50くらい並んでいました。なかなか満点はとれません。50テンと。

 いろいろな焼き物があるわあるわ。こういうイベントが四季を通していろいろとあります。今度のはトウキ(冬季)のトウキ市です。ややこしい。


     

 陶芸の丘は公園になっています。ドングリを拾ってきました。つまらないものを拾ってきたなと言われそうですが、これはナラのドングリですが、これを蒔いて苗にして、裏山の木の少なくなったところに植樹するつもりです。

                   

 そのあとは、レストランで昼食。今日はフランス料理もたまには良いね、ということになりました。と言うより、どうやら出かける前から、そういうことになっていたみたいです。私が決めると、蕎麦かハンバーグくらいになってしまいますからね。食べても飽きないハンバーグ。一人で出かけたときは、コンビニのおにぎりを食べながら運転ですね。

 とてもおいしかったですよ。

                   

        別れの一本杉 

     泣けた 泣けた
     こらえきれずに 泣けたっけ
     あのと別れた 哀(かな)しさに
     山のかけすも 鳴いていた
     一本杉の 石の地蔵さんのよ
     村はずれ

     遠い 遠い
     想い出しても 遠い空
     必ず東京へ ついたなら
     便りおくれと 云った娘(ひと)
     リンゴのような 赤い頬っぺたのよ
     あの泪

     呼んで 呼んで
     そっと月夜にゃ 呼んでみた
     嫁にもゆかずに この俺の
     帰りひたすら 待っている
     あのはいくつ とうに二十(はたち)はよ
     過ぎたろに