友達からもらったレコードは、この頃まいにち聞いています。大体は古いものですから、懐かしさも醸し出されて、とても良い気分です。
レコード・プレーヤーは捨てないでおいて良かったです。レコードが全盛期の頃に、ベルト・ドライブという回転板を輪ゴムのベルトでモーターと繋ぐ方式のが壊れて、中古のダイレクト・ドライブのを譲ってもらったのを使っています。ダイレクト・ドライブというのは、モーターの回転軸に直に回転板(ターン・テーブル)をくっつけたもので、回転むらがかなり抑えてある、サーボ・モーターという精度のよいモーターを使ったものです。
クラウディオ・アラウ(P) ショパン「夜想曲(ノクターン)集」
そういうものが、世の中に普及しきったところにCDが登場したわけです。なんでも、オランダのフィリップスという電気製品会社が試作したものを、日本のSONYに持ってきたのを、SONYが、これは良いと言って製品開発をして今のCDができあがったとか。
それで、その容量をどうしようかと検討していたときに、名指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンがちょい絡んできて、彼の何度か指揮・録音したベートーベンの「交響曲弟9番・合唱つき」 の一つ(同じ曲を何度も録音しているのです)が入るものをというリクエストと言うのか、相談しあったというのか、詳しくわかりませんが、とにかくそういうことがあり、それで74分の容量で、直径が12cmと決まったとか。又聞きの話ですから、間違っているかも知れません。その話には責任を負いかねますので、悪しからずご了承ください。
ですので、もしこの倍の直径のものに決められていたとしたら、オペラなどは一枚に軽く入ってしまうものもあったでしょうね。また、逆に容量が大きすぎて、レコード一枚ていどの音楽の量でよかったものを、2枚分も入ると、多すぎて困るということにもなったと思います。全部聞くのには時間もかかるし、飽きてしまうこともありますから。
興味の無い方には、さっぱり面白くない話になってしまいました。
隣のおばちゃんは、私より三つ年上です。とても気前がよくて、家の奥さんが気に入っているらしく、よく野菜をくれます。このほうれん草もくれたものです。もちろん、とてもおいしいです。ごっそりと食べられますから、しあわせ~~という感じですね。
こっちはサトイモです。これも、持ってけー、とくれたんだそうです。これは付録ですね。これもおいしかったス。
ところが、CDまではよかったのですが、このごろは音楽もダウンロードが多いのだとか。静かにダウンロードして、それをメモリーに記録する。それを聞くという、くるくる回転せず、静かな状態で聴く音楽が多くなりました。iPodが人気があるそうですね。それも、これからは携帯を使うようになるかも。
ジャケットなど無いです。したがって、冬は寒い。え? あ、着るものの話ではなかった。とにかく、殺風景。レトロな私などには理解できない世界になりつつあります。
メモリー 実物はこれの半分くらい
レコードの場合は、回転する・盤面を針で引っかく、という方式。CDは回転するが、読み取り機は盤面に接しない、と一歩進む。メモリーの場合には、回転せず、接してはいるが、それはケーブルがつながっている。と言うよりカイロはエジプト、じゃなくて、取り外し可能な回路になっちゃっている。
その回路から読み取るというやり方で、静かに目の届かない暗いところで音楽を取り込んだりが引き出て再生されるという不気味な世界になっていくのであります。しかも、一枚のメモリー・スティックに何百曲も録音できるという恐ろしさ、、、。
レコードの盤面をみて美しいと思った人は多いでしょう。しかし、メモリー・スティックを見て、美しいと思う人はそうは居ないのではないでしょうか。