床屋

　Aさんが私の髪の毛を見た。

　客A「マスター、髪が短くなったなあ」
　私 「そうや。今日、床屋に行ってきたトコヤ」
　客A「散髪代はなんぼ？」
　私 「リヨウキンはカットだけで1100円や」
　客A「料金と理容金かいな。イマイチやなあ」
　私 「因みにAさんの散髪代はなんぼや？」
　客A「俺は顔剃りがついて1600円や」
　私 「へえ、顔剃りが付いて1600円かいな。俺もその店リヨウしよかな」
　客A「理容と利用かいな、面白いなあ」
　私 「ダジャレと違うけど、ヒトに聞いた床屋での面白い話をしよか」
　客A「うん、どんなん？」
　私 「店主が小学生に『もみあげはどうしますか？』と言うと、少し困惑した様子で『とりあえず揉んどいて下さい』と答えたとか」
　客A「小学生だけにもみあげの意味が分からんかったんやな」
　私 「中学生が『少し長めにして下さい』と頼むと、店主が『耳はどうしますか』と聞き返した。中学生は少し考えてから、『切らないで下さい』と言ったとか」
　客A「耳の上の髪を切って耳に髪がかからん様にするかどうか、の意味が分からんかったんやなあ」
　私 「床屋で若者が『キムタクにして下さい』と言うと『整形外科はこの先です』と言われたとか」
　客A「その店主、ウイットに富んでるなあ」
　私 「ウイットに富んでる店主はエエけど、要らん情報を喋りすぎる散髪屋はアカンなあ」
　客A「いてるなあ。喋るのがサービスやと思てる散髪屋がいてるなあ」
　私 「髪に一番ダメのはストレスではなく寝不足や！ストレスが寝不足になるとか、あれやこれや店主の熱い話が俺の睡眠を妨げてるねん」
　客A「静かにして欲しい時があるのになあ」

 

　謎かけ：床屋とかけて、弾丸を間をおいて発射すると解く。どちらも(散髪屋・散発や)