ひげマスター・ciciありむらのおとぼけ日記(ブログ五七五) 

好奇心旺盛!趣味はHP作成、カラオケ、似顔絵、ギター、映画、作詩、etc。特技はスナック芸

思い込み

2013-10-22 03:15:12 | Weblog
 最近、店に来出して4回目の年配のお客さんが尋ねた。
 
 客K「マスターはずっとこの店か?」
 私 「この店は34年、その前は市場で喫茶食堂をしててん」
 客K「へえ、市場の中やったら商売人のお客さんが多いのと違うのん?」
 私 「そうや、半分ぐらいは商売人で毎日来てたわ。1日3回来る人もいてたで」
 客K「商売人相手やったら、口が肥えてて味にうるさいやろ?」
 私 「そう、体は痩せてても口は肥えてるわ。そやけど俺は胃が悪かったから、それまで喫茶店に行ってもコーヒーは飲めへんかったので味が分からんかってん」
 客K「それやのに何で喫茶店をしたん?」
 私 「前の店主が焼肉屋をして忙しなったので、俺に喫茶店してやと頼んできたんや」
 客K「コーヒーの味を知らんのに、よう喫茶店を引き受けたなあ」
 私 「俺は教えてもろた通りにコーヒーを淹(イ)れただけやけど、引き継ぎの時に前の店主が『この人はミナミで修行した』と客に宣伝してくれたのでやりやすかったで」
 客K「ほう、それでお客さんの反応はどうやったん?」
 私 「さすが、ミナミで修行してきただけあって兄ちゃんのコーヒーは上手いわ、やて」
 客K「ホンマかいな」
 私 「そうやで。♪コーヒというものは~不思~議なものなんだ~」
 客K「それ、布施明の“恋”や、コーヒと違う」
 私 「冗談はさておき、コーヒーの味を知らん俺のコーヒーが「上手い!」やて、笑ろたで」
 客K「ミナミで修行、の言葉で「美味しい」と思い込んだんや。それで味が変わるんやなあ」
 私 「同じ料理でも高級な器にキレイに盛ったら、美味しそうに思うやろ」
 客K「そうやなあ、見た目だけでも美味しいと自己暗示がかかるなあ」
 私 「そやから料理人は心理学も勉強して、先入観を植え付ける方法も学ばなアカンで」
 客K「そこまで考える料理人はいてへんわ」

 一句:食通も 思い込み次第で 味変わる
 謎かけ:思い込みとかけて、パネルを木目調にすると解く。どちらも(決めつける・木目つける)でしょう
コメント
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