心配事

　久しぶりにR子ちゃんが来店した。彼女は彼氏が出張の時に羽根を伸ばしに飲みに来る。

　私 「久しぶりやなあ」
　客R「うん、Sちゃん(彼氏)が宇都宮へ出張に行ってんねん」
　私 「宇都宮かいな。あそこは遊びの街やから今頃、浮気してるんと違うか」
　客R「なんで宇都宮が遊びの街やのん？」
　私 「うつ、のみや(打つ、飲み屋)とくれば買うもあるやろ」
　客R「飲む打つ買うてか？でも、『ここは田んぼとババアだけや』て言うてたで」
　私 「しやけど、ピースの綾部の事もあるし、結構、おばさんと遊んでるんと違うか」
　客R「そう言えば私と一緒になった頃、20歳以上の女の人と付き合ってたわ」
　私 「付き合(オ)たんは5年前やろ。ほんだらピースの綾部より先やん。元祖綾部やなあ」
　客R「ホンマやなあ」
　私 「納得してる場合と違うで。綾部はそれでブレークして仕事が増えてピース(平和)やけど、R子ちゃんとこはピースになられへんで」
　客R「あら、どうしましょ」
　私 「現地へ行って監視はでけへんしなあ。メールとか電話を頻繁にしたらどうや」
　客R「それもエエけど、しょっちゅうメールとか電話をすると私がしんどなるわ」
　私 「まあ出張やから一夜限りやし深く心配せん方がエエ。心配し過ぎたら心肺停止になるで」
　客R「心配をすることを言い出したのは、マスターやん」

　一句：彼出張心配事がまた増える
　謎かけ：心配事とかけて、うちわと解く。どちらも(不安・ファン)である