まんが悪い

　3年半前に脱腸の手術をした大腿部付け根が未だにしびれて痛むので昨日の午前11時過ぎに起きて病院に行った。
　家を出る時に雲行きが妖しかったので傘を持って自転車で出かけたが、直ぐにパラパラと降りだした雨は急に激しい土砂降りになった。
　病院までの20分間、ポロシャツの裾とGパンはずぶ濡れになった。家に引き返そうと迷うも引き返すと病院の受付に間に合わないのでそのまま突っ走った。
　そして病院に着いた頃には雨は殆んど止み、私が自転車をこいでいる時が一番雨が激しかった。なんとまんが悪いことか。
　看護婦に「Gパンが雨に濡れてビショビショで…」と言ったが病院内にいた看護婦は雨が降ったのを知らなかった。
　まんが悪い事に診察室に入ると40代半ばの若い(私から見たら）美人の女医で、痛むところを見せる為にズボンを下ろすとトランクスも濡れていてオシッコをちびったようで恥かしかった。
　ベッドに横たわりながら、「女性の先生だと知ってたら陰毛の白髪染めをしとくのになあ」と思いながら受診した。
　診断の結果は脱腸の再発は無く、痛むのは縫う時に皮を引っ張るのでそれが神経にも影響するからで、長期間痛む人は稀にいるとか。
　まんが悪いというか、私はその数少ない稀の中に入り、結果的に何もないのにCTスキャン代を含めて4500円の出費を強いられた。
　しかし、夏休みに入院を覚悟していただけに、それが免れたので有難く思わなくてはならない。
　※まんが悪い＝運が悪い、めぐり合わせが悪い

　一句：まんが悪い　事が続いて　厄日かな
　謎かけ：まんが悪いとかけて、前屈して床を目指した体が硬い人の手と解く。どちらも(ツイテない・着いてない)でしょう