コッピー死去

　当店のマスコット観賞魚・コッピーの鯨ちゃんが昨日死去した。享年3歳。
　お客さんが3匹のコッピーを持って来たのが3年前の6月。他の2匹は1ヶ月くらいで死んだが鯨ちゃんだけが生き残り、ずっと愛嬌を振りまいてきた。
　コッピーの鯨ちゃんは小さくてあまり目立たないが、目ざとい人には人気があった。
　逆立ちで泳いだり死んだふりしたりして、お茶目な鯨ちゃん。眺めているだけで癒されていた。
　「これグッピーか？メダカか？」、「このコッピー、みんなに見守られてハッピーやな」、「大きなったら3枚におろして食べさせてや」、「こっぴどいことを言うなぁ」など話題を提供していた。
　エサをやったり水を替えたり、冬の寒い時は両手で飼育容器を温めたりと、世話をしているうちに情が移り可愛がっていた。
　最近は時々硬直状態になって動かない。「えっ、死んだの?」と心配させられる事が多々あったが、それでもしっかり生きていた。
　それが昨日、死亡が確認され二度と還らぬ魚となった。惜しい肴、じゃなく、魚を失くしてしまった。
　尚、故人…、故魚並びに家族の希望により、葬儀は執り行いませんのでご了承のほどを。
　※コッピーは別名アカヒレ。成魚で3～4cmの淡水魚。手軽に飼育でき、そして丈夫なので親しまれている。

　一句：大の大人　ちっちゃなコッピーに　癒される