イタリアまるかじり

料理を通じてイタリア文化探検する。

イタリア映画鑑賞(海と大陸・岩波ホール)そして北大薬学同期会(ひょうたん茶屋・水道橋)

2013-05-09 20:49:45 | その他
5月8日(水)PM2:30

神保町にある「岩波ホール」でイタリア映画「海と大陸」鑑賞 


グローバル化した世界の歪みに翻弄される人々



いま世界はどうなっているか――イタリアン・ネオレアリスモの伝統をひくエマヌエーレ・クリアレーゼ監督『海と大陸』は、それを象徴的な二つのシーンで表している。

 一つは、暗い夜の海に浮かぶ小型船の明かりめがけて殺到して泳いでくる黒人たち―彼らの無数の手が船べりにしがみつくシーン。もう一つは、太陽が降りそそぐ船上で踊っている水着姿の白人たちが一斉に海にとびこむシーン。前者は一縷の希望にすがってアフリカから渡ってきた漂着難民、後者は涼を求めて本土からやってきた観光客だ。この隔絶した二つの場面が小さな島で繰り広げられるが、そこは漁師の生活する島でもある。

 舞台は、イタリア南部。シチリアと北アフリカのリビアとの中間にある「地球儀にのっていない」リノーサ島であるが、夏の季節には北部からバカンス客が押しよせてくる観光地でもある。アフリカより南に位置している。

 主人公の20歳になるフィリッポは、海で亡くなった父の跡を継いで漁師になろうと祖父と漁船にのっている。が、魚は昔のように獲れない。若い母は、廃船にしてその助成金で本土での生活を望んでいる。彼はどうしていいかわからない。その上、祖父が漂着難民を“海の掟”に従って救助すると、「不法入国幇助」で警察に船まで差し押さえられる。どうしたらいい――。

 戦後のイタリア映画で、漁師の生活を描いたものにルキノ・ヴィスコンティの『揺れる大地』やジッロ・ポンテコルヴォの『青い大きな海』(主人公の漁師をイブ・モンタンが演じていた)があった。そこから工業化による豊かな北部と貧しい南部のいびつな歴史背景もうかがい知れたが、この映画にはそれだけでなく、グローバル化した世界の変化に翻弄される人々の現実――それを、必死に生きる子ども連れの臨月の女性難民を通して描いている。

 臨月の難民を演じた女性は実際に難民ボートにのっていた。しかも、80人中生き残ったのは3人で、そのうちの1人というから驚く。世界の歪みは大きい。

(木下昌明/『サンデー毎日』 2013年4月21日号

上記木下昌明のコメントが正鵠を得ている様に思う。

実は今年11月に女房連れの3組で、ローマ1週間、シチリア10日間、南イタリア5日間の3週間イタリア旅行
予定していて、飛行機、ホテルも予約した。(11月はホテル他シーズンオフに入り、大幅に価格が下がる。)
この数ヶ月はTVでもイタリア関連「小さな村の物語」やBBCのイタリアグルメの旅等を見ている。
今年のメインイベントです。旅行代理店経由せずネット他でホテル、飛行機の予約をしました。

半年先ですが、じっくりレストラン他チェックし、拠点に人脈作りをしていきます。

来週は小生が6年前に半年料理修行した南イタリア、カラブリア・バニャーラの「タヴェルナ・ケルキア」に先月まで
働いていた「良さん」と会食し情報収集の予定です。

岩波ホールは神保町にあり、映画鑑賞後神保町にあるアウトドアー用品の「さかいや」を覗くも何しろ高く、買わず。

夜は北大薬学同期会、いつもの水道橋「ひょうたん茶屋」で12名集まる。






今回は「膀胱がん」の大手術から生還したY氏の快気祝い。元気にビールも飲める様になり一同ほっとしました。

5月20日に「お遍路通し打ち」を挙行するY氏の壮行会。
小生は8年前の3~4月に48日間「お遍路通し打ち」を経験、携帯で毎日メモ代わりに俳句を作り友人にメール、そんな小生の持っている情報をY氏に提供。
道中の無事を祈ります。